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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

龍野高校の対応を検証する(その5)

[ 2020/03/31 07:59 ]
 北峯照之・龍野高校長は2017年、リサさんが県立西はりま特別支援学校に
通いだした後、
「保護者にはこちらから一切連絡するな」
と同高の教職員に厳命しました。

 まさに耳を疑う暴言です。リサさんの両親は
「教職員から直接聞かされた。北峯校長には発言の真意を確かめようと
質問したが、回答はない」
としたうえで、
「北峯校長は『2019年には龍野高校に復学させる』と約束しておきながら、
これを反故にした」
と憤りをあらわにし、
「歴代龍野高校長は、娘を邪魔者のように、疎ましい子のように、汚いものの
ように扱い、誰一人寄り添う姿勢を示してくれないのは残念。本当に情けない」
と不信感を募らせています。

 両親は以前から
「リサが倒れた5月24日、学校で『命を考える会』を開催してもらいたい」
と要望していましたが、北峯校長は2019年5月、
「今年は5月24日に『命を考える職員研修会』を行います。
ご出席いただいてもかまいません。事前にご連絡ください」
との手紙をよこしました。
 両親は念願が叶ったと思いながらも、「一抹の不安感を抱いた」ため、
あえて事前連絡をしないで5月24日、龍野高に向かいました。
 両親によると、
「事務室で、『命を考える職員研修会』の会場はどこですか?」
と聞いたところ、応対した職員が
「今日はそんな会はありません。教員は全員、ベネッセの社員による
『進路指導研修会』に参加しています」
と回答したため愕然とした、ということです。

 両親は
「教頭(当時)が慌ててやって来て、
『ご両親が来られるとは思いませんでした。今日、校長は不在でして』
と、気まずそうに言い訳をするばかりだった。
 『命を考える職員研修会』など開催しておらず、北峯氏にだまされたことに
気づいた」
と述べています。
 そのうえで、
「教頭は、『研修会の冒頭で、今日はリサさんが倒れた日です。部活動は
軽めにしましょうと話させてもらった』と釈明したが、5秒もあれば済む話だ。
これで命が考えられるのか?
 両親が来ないだろうと高を括り、アリバイ的に『研修会を実施した』
としても何の意味もない。まったくもってお粗末な話だ」
と厳しく批判しています。

 さらに両親が、教頭のそばにいた教員に
「わたしたちの娘のことを知っていますか?」
と尋ねたところ、その教諭は
「15年ぐらい前に、事件だか事故だかに巻き込まれて意識を喪失した、
とかいう件でしょ…」
と答えた、ということです。
 両親は
「あまりにも無神経な言い方に愕然とした。それでも今年異動で来た
先生かもしれないと思い、念のため『先生はこの学校何年目ですか?』
と聞いたら、『9年目ですけど…』と不機嫌そうに答えた」
と証言しています。

 事故が発生したのは2007年5月24日。
 学校管理下で行われていた部活動の練習中に生徒が熱中症で倒れ、
遷延性意識障害という重篤な後遺障害に苦しんでいるという事実は
学校にとって最大の痛恨事です。
 しかし教職員が、事故が起きた日付すら認識していないのです。
 なにより、「事件だか事故だかに巻き込まれた」など、加害者側の教諭が
言うことではありません。
 また在職9年目ということは、
「自身が勤務している高校をめぐる裁判が行われていたのに、
その経緯についてまったく把握していない」
と判断せざるを得ません。
 たとえ池田純人校長(当時)らが、同高の不祥事を隠蔽しようとして、
職員会議で取りあげなかったとしても、新聞を読んでいればわかることです。
 彼らは新聞も読まなければ、教員同士で話し合うこともなかったのでしょうか?

 一方、大分県立竹田高校は校長が替わったことで、対応も大きく変わりました。
 12年度に着任した藤原崇能校長は、前任者の言動について反省し、
同高剣道部員だった工藤剣太さんが顧問教諭だった坂本忠文氏から暴行を受け、
亡くなった8月22日を「健康・安全の日」とすると宣言し、毎年同日には
全校集会を行っています。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201208-1.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201308-4.html

 事故が発生したときに在籍していた生徒たちは卒業していきます。
 県立高校に人事異動は避けられず、教職員も入れ替わっていきます。
 だから時間の経過とともに記憶が風化していくことはやむを得ないこと、
とは藤原氏は考えなかったのでしょう。
 きちんと語り継ぎ、縁あって同高に入学してきた生徒たちや教職員の
記憶にとどめることが剣太さんの御霊に報いることであり、保護者に対しても
誠意と敬意を示すこと、と判断した結果です。

 名古屋市立向陽高校でも柔道部の練習中に事故が発生し、1年生だった
男子部員が亡くなりましたが、同高校長は
「学校管理下で発生した事故は、すべて学校の責任」
と認めて謝罪し、保護者には調査報告しました。
 同市は「柔道安全指導検討委員会」を設置し、原因究明と再発防止に
努めています。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201511-1.html

 竹田高や向陽高にできることが、龍野高にできないのはなぜ?
 大分県や名古屋市にできることが、兵庫県にできないのはなぜ?
 こうした素朴な問いかけに、歴代龍野高校長も兵庫県教委も向き合わず、
ただただ黙殺しています。


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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