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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

19年度第3回日体大研修会

[ 2019/12/16 07:23 ]
 日本体育大学スポーツ危機管理研究所が主催する
「学校・部活動における重大事故・事件から学ぶ研修会」
 4年目となる2019年度の最終回が、12月13日18時00分から
同大世田谷キャンパス記念講堂で開催され、同大生のほか
市民など約200人が集まりました。

 今回は13年3月、長野県で行われたスキー合宿中に死亡した
横浜市の私立小6年生女子(当時)の母と、16年5月、体育の
授業中に行われていた体力テスト中に倒れ死亡した大分市の
私立中3年生男子(同)の両親が登壇し、自らの体験を語りました。

 いずれの事案も死因は不明なままで、学校は説明責任を果たしていません。
 このため「なぜ我が子が亡くなったのか?」という問いかけに
回答が得られないまま、葛藤する日々を余儀なくされています。

 いずれのお子さんも既往症もなく、健康状態に問題はありませんでした。
 しかし横浜市の私立小は、学校保健安全法で定められた
危機管理マニュアルの作成を怠っていたこと、宿舎にはAED
(自動体外式除細動器)が用意されてないことを事前に確認せず、
あらかじめ用意して現地に持参する、という対策も講じていなかった
ことが明らかになっています。

 大分市の私立中も、危機管理マニュアルを作成しておらず、
男子生徒が倒れたあとも授業を担当していた教諭が市民レベル以下の
対応しかできず、AEDもまともに使えなかったようです。
 両親は
「体育の教諭にもかかわらず、人工呼吸法を理解しておらず、
救命に関する技能を習得できていなかった」
と訴えています。

 さらに学校管理下で行われていた行事や授業の最中に発生した
事故にもかかわらず、注意義務および安全配慮義務を果たしていない、
という点でも一致しています。
 男子生徒の両親は
「大分県の担当部局にも訴えたが、『強制力はない』の一点張りで、
真相解明にはきわめて消極的だった」
と行政に対しても不信感を募らせています。

 危機管理マニュアルの作成を懈怠しているということは明らかに
違法行為ですが、これを放置して指導もしない、という行政の
無為無策にも言葉を失います。
 こうした現状にあっては、「私立校は無法地帯」というそしりを
免れないのではないでしょうか?

 この後、同大保健医療学部救急医療学科の鈴木健介准教授、
那須涼太郎助手の指導による救命蘇生法講習会が行われました。
 すべての教員が講習を繰り返し受講することで知識を得て、
万が一の場合には速やかに適切に対処できるだけの技能を習得すること。
 不幸にして発生してしまった事故で教え子の命を守れなかった、
という事実は教員にとって最大の痛恨事であるはずです。
 であるならば、不幸な事故を教訓とすることが、教え子に対する
せめてもの誠意ではないでしょうか?
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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