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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

指導死事案、札幌地裁は踏み込んだ判断避ける

[ 2019/04/29 20:07 ]
 2019年4月26日付北海道新聞は

 13年3月に札幌市の道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が
自殺したのは、所属する吹奏楽部のトラブルで当時の男性顧問教諭から
叱責されたのが原因として、生徒の母親が道に約8400万円の損害賠償
を求めた訴訟の判決が25日、札幌地裁であった。高木勝己裁判長は
顧問による叱責などの指導に問題はなかったとして自殺に対する元顧問の
責任を否定した。一方で高校が自殺の原因を調べたアンケートを廃棄した
ことで原告に精神的苦痛を与えたとして、道に110万円の支払いを命じた。

と報じました。

 同紙によると、部員間でトラブルが発生した際にも元顧問は男子生徒に
暴言を吐き、いわれのない誹謗中傷を繰り返すなど集中的に攻撃し、
部内で孤立させていました。

 教師と生徒という立場はあるにせよ、人としては対等です。
 暴言を浴びせたり、尊厳を傷つけたりすることが許されないのは、
いうまでもありません。
 判決はこうした顧問教諭の言動を事実として認定しながら、
「指導が自殺のきっかけとなったことは否定できないが、原因は複雑かつ
多岐にわたる」
と奥歯にものが挟まったような言い方に終始し、自殺との因果関係は
認めませんでした。
 「指導が自殺のきっかけとなったことは否定できない」のであれば、
顧問教諭はその責を負うのが当然ではないでしょうか。

 在校生アンケートを道教委が定める保管期限5年を待たずに廃棄したことは
「自殺の原因に対する有益な情報を確認する機会を失わせ、多大な苦痛を
与えた」として賠償を命じ、学校側の隠蔽工作は指弾したものの、全容解明を
求めた原告の思いに寄り添ったものとは到底いえません。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201711-1.html

 一方、19年4月27日付神戸新聞は 

兵庫県宝塚市で16年12月、市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が
飛び降り自殺し、いじめを認める報告書を答申した第三者委員会の調査
について、同市の中川智子市長は26日、「いじめの事実関係が未解明」
とする遺族の要請を受け、再調査する方針を明らかにした。同市教育委員会
は答申済みの調査報告書の非公開も決定。再調査は、中川市長が改めて
委員を任命し、別組織が担当する。

と伝えています。

 同紙によると、宝塚市教委は遺族との意思疎通が不十分だったことを
認めていますし、春日井敏之・立命館大大学院教授(臨床教育学)は
「第三者委が公平公正に検討を進めるのと、遺族に寄り添うのは矛盾しない」
と述べています。
 
 アンケートを廃棄するような高校が、遺族と十分なコミュニケーションを
とっていたかといえば甚だ疑問です。
 そして元顧問の言動は「指導」という範疇を逸脱し、まさに「いじめ」としか
形容しようのないものですが、これを放置してきた校長らの管理責任と
北海道の使用者責任は看過できないのではないでしょうか。
 したがって札幌地裁判決には大いに疑義がある、といわざるを得ません。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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