兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

柔道事故をめぐる福岡高裁判決に疑問の声

[ 2018/02/08 08:20 ]

 読売オンラインは2018年2月2日付で

 11年に福岡県立玄洋高校(福岡市西区)であった校内の武道大会で、
柔道の試合に出場して頭を打ち、手足がまひする後遺症が残ったとして、
当時1年生だった男性(23)とその両親が県に約2億6800万円の
損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(佐藤明裁判長)は1日、
県に1億2400万円の賠償を命じた1審・福岡地裁判決を取り消し、
男性側の請求を棄却した。
 判決によると、男性は11年3月、武道大会の柔道の試合で相手に技を
かけた際、バランスを崩して転倒。頭を強打し、自力歩行ができなくなるなど
重度の後遺症が残った。
 1審判決は、10年度に同大会で事故2件が発生したのに、原因を分析
して安全指導対策を行った形跡はなく、漫然と大会を開催したとして、
同校の過失を認定。教諭らも事前指導に不適切な点があったと判断した。
 これに対し、佐藤裁判長は「危険な場合は試合を止める態勢をとっており、
大会を取りやめるべき注意義務があったとは認められない。教諭らも危険
防止について指導していた」とした。

と報じました。
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20180202-OYS1T50001.html

 また共同通信は、

 佐藤明裁判長は「教諭は柔道指導の手引書に基づき、競技の危険性を
説明し、受け身の練習をさせた」とし、安全配慮義務違反はないと判断した。

という記事を配信しました。

 「全国柔道事故被害者の会」は、上記福岡高裁判決について
「被害生徒は相手に技を掛けようとしてバランスを崩し頚髄を損傷した
のであって、受け身を失敗したのではない。明らかに論点に誤りがある」
「こんな判決がまかり通るならば、世の中の親たちは恐ろしくて我が子に
柔道はさせられない」
と、厳しく批判しています。
https://twitter.com/judojiko

 というのも、17年4月25日付毎日新聞が福岡地裁判決について

 福岡県立高校の武道大会で柔道の試合中にけがをして手足に障害が
残ったのは、教諭らが必要な指導を怠ったためとして、同校の生徒だった
男性と両親が県を相手取って損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁
(平田直人裁判長)は24日、県に約1億2000万円の支払いを命じた。
 平田裁判長は「大会はクラス対抗形式で競争心や顕示欲を必要以上に
あおりかねないが、大会固有の危険性を十分に説明したとは認められない。
安全指導の基本を欠いていた」と指摘。さらに前年度の大会で2件の
事故が起きたのに予防策を協議した形跡もないことも挙げ、教諭らの
注意義務違反を認定した。
 判決によると、男性は県立高1年だった11年3月11日、同校であった
武道大会の柔道の試合中、相手に払い腰を掛けようとしてバランスを崩し、
左側頭部から転倒。頸髄損傷などによって両手足に障害が残り、車椅子
生活となった。
 同校では1、2年生の男子が参加して柔道と剣道の2種目で武道大会を
毎年開いていたが、事故を受けて12年から取りやめている。

と伝えていたからです。
https://mainichi.jp/articles/20170425/k00/00m/040/094000c


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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