兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

学校の責任について(その1)

[ 2011/01/31 22:59 ]
 当ブログ10年9月12日付記事でご紹介したケイタくんの裁判ですが、
1月21日午後1時15分から大阪地裁809号法廷で、第3回口頭弁論が
行われました。
 
 学校と大阪府柔道連盟などは、

・事故発生当日、顧問教諭が不在だったこと
・連盟役員がケイタくんの体調に配慮せず119番通報しなかったこと

を認めたうえで、しかし
「体調不良を訴えていたケイタくんには、同じ学校の生徒が付き添って
いたのだから、最低限のことはした」
と主張しています。
 しかしこうした苦しまぎれの逃げ口上は、
「最大限の努力はしていない」
ことを、自ら認めているものと指摘せざるをえません。

 そして文部科学省は、当ブログで繰り返し記載しているように
「学校には安全配慮義務がある。これが大前提である」
と明確に規定しています。
 
 最高裁は06年3月13日。
 高校サッカー部の試合中に発生した落雷事故で、被災した男子生徒が
提訴した損害賠償請求訴訟について、原告勝訴判決を言い渡しています。
 このなかで
「教育活動の一環として行われる学校の課外のクラブ活動においては、
生徒は担当教諭の指導監督に従って行動するのであるから、担当教諭は、
できる限り生徒の安全にかかわる事故の危険性を具体的に予見し、その予見に
基づいて当該事故の発生を未然に防止する措置を執り、クラブ活動中の
生徒を保護すべき注意義務を負うものというべきである」
と、はっきりと指摘しています。
 つまり最高裁は部活動の担当教諭について、生徒たちの安全を担保すべく
最大限の配慮をすべき注意義務を負っている、と厳密に規定しているのです。

 龍野高校をはじめとする学校関係者の皆さんにおかれましては、
上記最高裁判例を熟読し、その趣旨を肝に銘じてくださいますよう、
心よりお願いいたします。

 ケイタくんの次回口頭弁論は3月4日13時15分@大阪地裁809号法廷です。
 その後は4月15日、6月3日、7月22日の同時刻に行われます。
 リサさんの第5回口頭弁論は3月8日11時30分@神戸地裁204号法廷です。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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