兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

17年度第4回日体大研修会

[ 2017/12/16 07:47 ]
 日本体育大学スポーツ危機管理学研究室が主催する
「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」。
 2017年度では最終回となる第4回が17年12月14日18時00分から
20時30分まで、同大世田谷キャンパス記念講堂で開催されました。
 同日は学生や教職員ら学内関係者約250人に加えて、全国各地から
市民も約50人が集まり、当事者の声に耳を傾けました。
 今回は不幸にして事件・事故が発生したあとの学校や行政の対応について、
3人の遺族が自らの経験について語りました。

 徹底的に事実を隠蔽しようと画策し、教員の責任回避を至上命題とした
北海道の事案と、教員と教委の職員らが事実を解明し原因を究明し、
亡くなった生徒の命を無駄にしないよう懸命に努力した川崎市と名古屋市の事案。
 その対照ぶりが明らかになったことが、今回の特徴です。

 最初に登壇したのは13年3月3日、当時北海道立高校1年生で、所属していた
吹奏楽部の顧問教諭から繰り返し暴言を吐かれて部内で孤立させられ、
ついには自死するに至った悠太くんの姉です。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201711-1.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201710-3.html

 彼女は弟の死について
「同学年の部員とトラブルはあったが、顧問教諭は相手方の生徒の言い分を
鵜呑みにし、悠太には反論の機会すら与えず、弟の気持ちや背景について
配慮することもなかった。
 多くの人があたたかいベッドで死んでいくのに、わたしの大切な弟は、
死にたくなるほどのひどい扱いを受けて、たった一人で泣きながら、寒くて暗い
地下鉄で死んでいったということが、本当に悲しいです」
と涙ながらに訴えました。

 同高はその後、全校生徒を対象にアンケート調査も実施しましたが、これを
実施する以前の13年3月8日の段階で
「部内でいじめはなかった。顧問教諭の指導は適切だった」
と職員会議で決議し、これを公式見解として押し通しています。

 そして17年11月26日付朝日新聞の記事にもあるとおり、このアンケートの
内容を家族に開示しないまま破棄していた、という事実が判明しています。
 エビデンスが存在しない以上、軽々しく論評するわけにはいきませんが、
「よほど家族には開示したくない内容が記載されていたのだろう」
と推定できる、と言わざるを得ません。

 こうした学校の対応について、悠太くんの姉は
「弟が生きていたことを、死後でさえ否定されたような気がした。
 いま振り返っても、つらかった時期のことしか思い出せない。仲のいい姉弟
であり家族だったのに、楽しかった思い出が消えてしまいそうで怖い」
と、その心情を吐露しています。


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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