兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

日体大研修会&「指導死」シンポジウム

[ 2017/10/16 08:31 ]
 2017年10月13日には「学校・部活動における重大事件 ・事故から学ぶ研修会」
が日本体育大学世田谷キャンパスで、
同14日にはシンポジウム「『指導死』とその周辺~きょうだいらが語る『指導死』~」
が東京都港区の人権ライブラリーで開催されました。
 この2日間で、部活動の顧問教諭の不適切な指導によって生徒が熱中症を発症し、
重篤な後遺障害が残ったり死亡したりした事案。
 さらに教諭の暴行や暴言などが生徒の尊厳を傷つけ、ついには自死に追いやられた
事案について、被害者家族ら7人が自らの経験を語りました。

 「指導死」シンポジウムには、大阪市立桜宮高バスケットボール部OBの谷豪紀さんが
登壇し、
「生徒手帳には『生徒間の暴力、生徒の教師に対する暴力があれば退学処分とする』
と明記してあるのに、教師の生徒に対する暴力は野放しだった」
と、自らが経験した桜宮高の実態について述べました。
 11年にはバレーボール部顧問の男性教諭が、生徒たちに暴行を繰り返していた
ことを理由に停職3カ月の懲戒処分を受けたことに言及し、
「被害に遭っていた部員のひとりが公益通報したことから、暴行の事実が発覚した。
 しかし校内には勝利至上主義が蔓延していたため、彼の行動は生徒たちからも
非難され、バスケ部顧問の男性教諭の暴行も隠蔽された」
と当時の事情を明らかにし、
「強くなりたい・勝たせてやりたいという生徒や保護者の思いが、教諭の暴行を
容認する土壌を育む要因となり、校長に権限はなかった。また体育科(当時、
現在は人間スポーツ科学科に再編)の生徒には、部活動が必修科目として
カリキュラムに組み込まれていたため、退部すなわち退学なので逃げ場はない。
 連帯責任と称して全員が頭を丸めさせられるなどの理不尽な仕打ちにも、
耐えるしかなかった」
と、高校時代を振り返りました。

 このことが12年12月23日、バスケ部主将だった2年生男子生徒が自死する
に至るという最悪の結果を招いたのは、はなはだ遺憾です。
 谷さんは自死した生徒について
「彼はわたしが3年生のとき入部してきた。中学時代から評判になるほどの実力が
あり、しかも謙虚な人柄で非常に優れた生徒だった」
と評価し、
「彼の死は悲しかったが、『学校のあり方に疑問を感じていたのは自分だけでは
なかった』と確認できたのも事実だ。
 生徒には逃げ場がないのをいいことに、生徒たちの尊厳を踏みにじる教諭がいる。
 こうした問題はひとりで解決できるものではない。多くの人が集まって発信していく
ことが重要だ」
と強調しました。


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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