兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国学校事故・事件を語る会、夏の学習会(その3)

[ 2017/08/30 09:40 ]
 2016年8月25日に発生した青森市立中2年生女子(当時)の
自死事案について、同市のいじめ防止対策審議会は17年3月、
調査報告書案を提示した際、「女子生徒には『思春期うつ』の症状があった」
と記載していました。
 しかし、そのように判断した根拠について具体的な説明がなかったため
遺族が反発。事態は紛糾し、結局5月末には審議会の全委員が任期満了
に伴い退任しました。
 現在は新たな審議会を設置する作業が続いていますが、委員の選任は
進んでいません。

 こうした状況について野口善國弁護士(兵庫県弁護士会)は、
「保護者には真実を知る権利があるが、これが担保されていない。
 調査の主体はあくまで遺族であり、学校や教委は調査対象となるべきだが、
主客が逆転してしまっている。これを改めない限り真実は明らかにならない」
と述べました。

 参加者からは、
「調査委は被害者と家族に寄り添うべきだ。
 報告書の記載は、時系列に沿って事実を示してほしい。ことの善悪や是非に
ついての評価はいらない。いつ誰が何をすべきだった、といった反省は
事実を明らかにしたあとのステップだ」
「指導死は、『指導』という概念を免罪符にした教師によるいじめであり、
殺人ではないのか。生徒を『叱る』にはそれなりの根拠があるが、『怒り』は
感情の発露に過ぎず、これが生徒を追い詰め自死に至らしめている」
「スポーツ事故の場合、『指導者は熱心な先生』であると保護者や地域住民が
評価するケースが多い。その結果、あたかも加害者が被害者であるような
世論が形成され、被害者と家族が批判され孤立させられることが多い」
「遺族は『子どもが帰ってこない』ということは痛感している。ならばせめて
『生きた証』がほしい。我が子のいのちを無駄にしてほしくない、教訓として
活かしてほしい、と願っている」
という切実な声が聞かれました。

 内海氏は
「事実解明のレベルやその方法は目的によって異なる。
 目的としては①沈静化するため、②主たる原因を明らかにするため、
③家族の事実を知りたいという願いに答えたり、事故事件の現場対応を行うため、
④再発防止のため、などが考えられが、この際、事実解明のレベルは
①<②<③<④となる。
 調査委は、その目的を④の再発防止としているが、実際に出された報告書では
②のレベルさえクリアできそうにないものがある。沈静化のための調査委と
言われてもしかたがない。
 また調査委はあくまで事実解明のための手段に過ぎないのに、調査委の設置
そのものが目的化しているのではないか。したがって、『調査委を設置しました、
報告書を公表しました』という段階で終わってしまっている。報告書を受けて、
では具体的にどのような策を講じるのか?が最も重要な課題のはずなのに、
報告書は出したが出しっぱなし、というのが現状だ。
 学校や教委が、調査委の提言を受けてどのように対応しているのか?を
監査する組織の設置も必要ではないか」
との見方を示しました。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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