兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国学校事故・事件を語る会、夏の学習会

[ 2017/08/29 22:15 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」(代表世話人:内海千春氏・宮脇勝哉氏)が
2017年8月26-27日、神戸市で「学校事故・事件の遺族・被害者が望む事後対応」
について、学習会を開催しました。
 両日で、のべ186人の参加者が全国から集まりました。
 今回の学習会で当事者から出された要望をまとめ、同会は今秋にも文部科学省に
要望書を提出する予定です。

 27日には、部活動でのいじめに遭った大阪府立高3年生男子が、自らの体験に
ついて語りました。
 彼は「いじめ自殺した子たちと同じ地獄を見た」と言い、
「2年生だった15年6月にいじめが始まり、不登校になった。
 いじめは人間の魂を奪うもの。気力もなくなり、ただベッドに横になって天井を見ていた。
 食事も3日に1回、それもゼリーのようなものを飲み込むのが精いっぱいで、1カ月で
体重が8㎏減少した」
と、その凄絶な経験を告白しました。

 そのうえで、
「教員に相談し、人格を否定されていると訴え、体調不良についても説明したが
『それはいじめじゃないと思う』との回答だった。信じていたものが味方ではない、
と思い知らされた。
 ぼくは神の存在は信じないが、悪魔の存在は信じる。
 ぼくがいま生きていられるのは加害生徒や、真剣に相談に乗ってくれなかった
教員に対する怒りや憎しみによるもので、希望によるものではない」
と心情を吐露し、
「当時も『学校に通わなくてもいいよ』と言われたが、それは適切な言葉ではない。
 16歳の子にとって、学校生活は人生のほとんどを占めているのだから、
みんなが登校しているのに自分だけ登校できない、という状況に本能的な
違和感があった。
 だれかに『学校に行くな』と言ってほしかったし、いまいじめに苦しんでいる
子どもたちにも、そう言ってあげてほしい」
と述べました。

 彼の母親によると、およそ半年にわたる期間の記憶が失われており、現在は
回復途上にあるもののフラッシュバックもあり、毎週医師との面談が欠かせない
状況だということです。
 望月彰・愛知県立大教授は
「実は回復途上が最も危険な時期だ。けっして安心できる状況ではない」
と警告しています。

 男子生徒は2年以上登校できない状況が続いていますが、17年度は3年生に
進級し、来春には高校を卒業する見通しで、
「工業デザインを学ぶために進学する希望を持っているが、大学に入学できる
までには少なくとも3-4年はかかると覚悟している」とし、
「地獄は経験した人にしかわからない。この経験を伝えていくことが自分の務め
だと思っている」
と、今後も同会の活動にかかわっていくとの意向を明らかにしました。


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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