兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国学校事故・事件を語る会、シンポジウムを開催

[ 2017/05/23 21:48 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」(代表世話人:内海千春氏・宮脇勝哉氏)は
2017年5月21日、神戸市内でシンポジウム
「被害者・遺族から見た第三者委員会の課題」を開催しました。
 前日の交流会と合わせて、2日間でのべ180人を超える参加者が
全国各地から集まりました。
 同会は、今回のシンポジウムを「現状の課題を洗い出す手続き」と
位置付けており、8月26-27日に「神戸ホテルフルーツ・フラワー」で
開催する次回シンポジウムで課題を整理する、としています。

 冒頭、渡部吉泰弁護士(兵庫県弁護士会)が、学校事故・事件の調査に
あたる第三者委員会の設置にあたっては、被害者が権利の主体だとし、
「意見を表明する権利とともに、第三者委が得た情報にアクセスする権利を
担保することで被害者を支援する視点を確保すべきだ」
と提言しました。

 このあと学校事故・事件の被害者遺族で、第三者委から報告を受けた
3つの事例について当事者から報告がありました。

 14年1月9日、兵庫県三木市立緑が丘中1年生だった北芝隆晴くんが、
同校4階教室の窓から転落して死亡しました。
 母親の嘉代子さんによると、学校は事故に関する調査をせず、三木市が
設置した第三者委に丸投げしました。
 嘉代子さんは、委員について
「市は『公平に選出した』というが、選出基準も遺族には示しておらず、
なにを基準に公平というのかわからない。事故後もうろうとしている遺族に
紙を示して意見を求められても、正常な判断ができる状況ではなかった」
と述べています。
 14年1月24日には第三者委(委員長:中村晴信・神戸大大学院教授)の
初会合が開かれ、同年6月20日には報告書を発表するなど、きわめて
短期間でことが進んだ結果、「インフルエンザなどウイルス性疾患が原因
であり、教師と離れた瞬間に発症し重症化したため、学校に責任はない」
と結論づけています。

 これについて嘉代子さんは
「三木市の第三者委は市教委のための組織でしかない。報告書の記載
内容は学校を守るために、もっともらしい話を作り上げたとしか思えない」
と厳しく批判し、その根拠として隆晴くんが転落する直前の体育の授業で、
持久走を走り終えたときの目撃証言や、搬送先の病院で医師が熱中症の
可能性に言及していたことなどを指摘しています。

 第三者委は、全校生徒と保護者を対象にアンケートを実施しましたが、
その結果は開示していません。
 北芝嘉代子さんは、自身が生徒たちから得た証言と報告書の記載内容に
大きなギャップがあることから不信感を抱き、「親の知る権利が担保されていない」
との思いからアンケートの開示を求めていますが、三木市は頑として応じない
ままです。
 このため、再調査とアンケートの開示を求める署名活動を続けているほか、
神戸地裁で損害賠償請求訴訟が継続中です。

(この項、つづく)
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック