兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

大分県、地裁判決を不服として控訴

[ 2017/01/06 17:37 ]
 2017年1月6日付毎日新聞は

 09年に大分県立竹田高校剣道部員だった工藤剣太さん(当時17歳)が
部活動中に熱射病死した事故を巡り、両親への賠償金のうち100万円を
当時の顧問の男性教諭(54)に請求するよう同県に命じた大分地裁判決
(先月22日)を不服として、県は5日、福岡高裁に控訴した。工藤利明・県
教育長は「判決は教職員の部活動への携わり方にも大きな影響があるため、
上級審の判断を仰ぎたい」とコメントしている。(後略)

と伝えています。

 剣太さんの母・奈美さんは
「県教委は記者会見で『元顧問は剣太が倒れた後、救命措置を行った』
と説明したと聞いている。しかし問題は『なぜ剣太が倒れたのか?』という
点にあるのではないか」
と大分県の釈明に疑問を呈しています。

 元顧問教諭Sこと坂本忠文氏の不適切な指導と暴行がなければ、剣太さんが
亡くなることはなく、したがって大分県が両親に賠償責任を負うこともありえません。
 そして大分県が賠償責任を果たすとき、その原資となるのは県民が納めた
税金です。
 なんの罪も責任もない県民が連帯して賠償責任を負うなど納得できない、
というのが両親の主張であり、大分地裁もこれを認めたのが16年12月22日付
判決です。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201612-2.html

 県は国家賠償法1条2項の規定に基づき求償権を行使し、坂本氏に請求する
ことで財政支出に一定の歯止めがかけられるわけですが、自らこの権利を放棄
しようとしています。
 これは県民に対する背任行為ではないでしょうか。

 工藤利明・県教育長の「判決は教職員の部活動への携わり方にも大きな影響
がある」という発言も理解に苦しむものです。
 素直に読めば、
「今後も教職員は部活動の指導に際して生徒たちに暴力をふるうだろう。その結果、
重大事故を発生させる可能性はあるが、そうしたリスクを意識することで教職員を
萎縮させるわけにはいかない」
という真意が透けて見えます。
 すなわち暴力を容認し、いかなる理由であれ教職員を全面的に擁護するとの
姿勢を明確に示した、とも受け止められます。
 これが教育現場のあるべき姿でしょうか?

 奈美さんは
「事故や事件が起こった後、学校や教委は『再発防止に努める』という。
 しかし亡くなったり、重篤な後遺障害を負った被害生徒らのことは置き去りで、
子どもたちの人権が侵害されたという事実に向き合おうとしない。
 これは工藤家だけの問題ではない、全国各地の多くの家族とともに戦っている」
と述べています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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