兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国学校事故・事件を語る会、文科省に要望書を提出

[ 2016/11/21 08:04 ]
 2016年11月18日、「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人、
内海千春氏と宮脇勝哉氏が文部科学省を訪れ、担当者と50分あまりに
わたって面談したうえで「学校事故対応に関する要望書」を提出しました。
 これは同省が有識者会議の検討を経て、16年3月に発表した
「学校事故対応に関する指針」を改訂することを求めるものです。

 具体的には、
1.学校事故対応の基本理念を明示すること
2.保護者の知る権利などへの支援を具体的に明示すること
3.コーディネーターの選任基準等に関する指針を規定すること
 そして上記指針では適用対象外となっている自殺事案についても、
同様に対象とすることを求めています。

 上記1.については、実は有識者会議で
「学校は預かっている子どもたちを元気なまま家庭に帰すのが、
最低限にして最大の役割、という文言を盛り込むべき」
といった意見が出されましたが、上記「指針」には反映されていません。
 「語る会」としては、有識者会議での議論が指針に生かされなかった
ことを遺憾として、あらためて申し入れたかたちになっています。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201603-7.html

 上記2.については
「事故・事件に関して学校関係者らが知りえたすべての情報を、
被害児童生徒や保護者が知ることができる」体制を構築するよう
求めています。
 これは教職員らが周囲の生徒らから聞き取り調査を行った際、
自分たちにとって「都合の悪い情報」を開示しない隠蔽工作を阻止すること。
 さらに「被害児童生徒本人や家庭に原因がある」という風説を流布し、
被害者と保護者を周囲から孤立させるという、いわゆる「二次被害」を
未然に防止することを具現化するための措置を講じるよう求めるものです。

 上記3.については、「語る会」の内海氏・宮脇氏らは有識者会議の
ヒアリングに際し、
「コーディネーター制度を導入する際は、複数の専門家からなるチーム」
として導入するよう求めていましたが、上記「指針」はこうした制度設計に
関する理念を明記していません。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201511-2.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201603-2.html

 「語る会」は、コーディネーターとして教育学者や精神科医など「専門家」
個人が指名されて学校側が提供した情報にのみ依拠した報告書を作成し、
そのお墨付きを得た学校と設置者が自らの主張を裏付けるものとして
事態の沈静化を図る、という従来のシナリオをさらに巧妙に行うためのツール
として悪用されることを強く危惧しています。
 しかし上記「指針」には、中立性・公正性・透明性を担保するための仕組みが
明示されていないため、この点について再度申し入れたものです。


 宮脇氏によると、文科省の担当者は「指針」について
「周知徹底に取り組みつつ、情報収集に努めている。『語る会』とは意識を
共有している」
と明言したとのことです。

 内海氏は記者会見で
「文科省が示した指針は不備であり改訂が必要だ。しかし一度に解決できる
とは思わない。粘り強く働きかけていくしかない」
としたうえで、
「学校事故・事件に関する調査報告書はすべて文科省に提出して情報を
一元管理し、そのうえで内容を公表して共有することが不可欠だ」
と述べました。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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