兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第7回「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議(その3)

[ 2016/03/27 19:56 ]
 指針には「いつから準用すべきか」という記述はありません。
 したがって過去に発生した事故・事件で、学校が調査していない場合、
この指針を遡及して適用することを妨げるものではありません。
 そして指針は、
「被害生徒の保護者の要望があれば、学校設置者が調査委員会を
立ち上げて詳細調査を行う」
と明確に規定しています。

 12年7月20日、愛媛県西条市の聖マリア幼稚園のお泊り保育に参加し、
川遊びで流され死亡した吉川慎之介くん(当時5歳)の母、優子さんらは
自ら調査委を立ち上げ、調査委は15年8月20日に報告書をまとめています。
http://shinnosuke0720.net/1080/

 調査委の運営にかかわる費用は、すべて吉川さん夫妻が負担しました。
 吉川優子さんは朝日新聞の取材に対し、

「遺族が一番知りたいのは、何があったのかという客観的な事実」
としたうえで、幼稚園側に尋ねても、「何も話せないの一点張りだった」
との自身の経験を踏まえ、指針には
「詳しい状況を知るために、捜査機関との連携を盛り込むべきだ」
と指摘しています。(16年3月23日付同紙)

 遺族は知りたいことを知らされず、事実に迫ろうとすれば体力的にも
精神的にも経済的にも多大な負担を強いられる、という現状があります。
 これは放置しておいて済む問題ではありません。
 愛媛県は速やかに指針を遡及して適用し、聖マリア幼稚園に対する
初期調査の実施を命じるべきです。

 同様に07年5月24日、龍野高女子テニス部の練習中にリサさんが
熱中症で倒れ心肺一時停止による低酸素脳症を発症し、遷延性意識障害
という重篤な後遺障害が残った事故について、同高も兵庫県教委も一切
調査せず、第三者調査委の設置要請も拒否したままです。

 兵庫県教委も同様に、龍野高に対し初期調査を行うよう指示すべきですし、
さらに保護者から要望があれば、
「学校事故対応の専門家など外部専門家が参画した調査委員会」
を設置して詳細調査を行い、
「事実関係の確認のみならず、事故に至る過程を丁寧に採り、事故が発生
した原因を解明し、それによって再発防止策を打ち立てる」
べきであり、指針を受けて兵庫県教委が当然に果たすべき責務です。


(この項、つづく)
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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