兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第6回「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議(その4)

[ 2016/03/07 21:25 ]
 住友剛委員(京都精華大教授)は、16年3月2日の有識者会議終了後の
取材に対し、
「コーディネーター制度を導入するにあたっては、子どもの権利条約が掲げる
『子どもの最善の利益の実現』や、『当事者間の対話促進・合意形成の重視』
などの基本原則を掲げておく必要がある。
 一方は学校や教育行政、もう一方は被害者側という、利害が対立する
関係者間において、基本原則への信頼性を共有できていない状況では、
コーディネーターが両者の関係を調整することは難しい」
とし、コーディネーターには
「さまざまな立場の人々から、それぞれの話をできるだけ丁寧に聴くことと
同時に、同じ趣旨の話を丁寧に説明すること。
 また、『伝えた内容に誤りがあればすぐに修正する』といった、公平性の
確保が不可欠だ」
との認識を示しました。

 そのうえで、
「コーディネーターは関係者から一定の独立性を保持して、自らの見識に
従って論点整理を行い、課題解決に向けて誰がどのように動くべきか。
 その方向性を示す必要がある。
 さまざまな人の話を聴いて、その内容によって右往左往するような人、
さまざまな立場の人から話を聴いて自ら方針を立てることができない人は、
コーディネーターには向かない」
と述べました。

 そしてコーディネーターには、
「丁寧に話を聴き取り、課題を整理し記録することができるセンスとスキルが
求められる。
 そのためにも、たとえば自治体職員でコーディネーター候補にあたるような
人は、できるだけ早く学校事故・事件の被害者団体に日常的に出入りさせて、
『自分たちが見てきた学校や教育行政の姿とは全く異なる姿が当事者には
見えている』ということを、まず理解させる必要がある。
 一方、学校事故・事件の被害者団体等で支援にあたっていた人には、
日常的に学校や教育行政にかかわらせて、『被害者側からは見えていない
学校や教育行政の姿がある』ことを、まずは理解させる必要がある」
として、多角的な視野と専門性の高い知識と技術を身につけた人材の
育成を急ぐ必要がある、との見方を示しています。

 指針は、次回3月22日の有識者会議で取りまとめられる予定です。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック