兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第5回「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議(その2)

[ 2016/01/20 09:19 ]
 桐淵博委員(埼玉大教授、元さいたま市教育長)は、
「校長が正常な判断をできないケースが現実にある。『教員は教育が仕事で、
安全対策や事後対応は教育行政が担うべきだ』という意識が根強い、という
構造的な問題があるからだ」
としたうえで、
「学校は子どもたちを預かっている場所であり、元気なまま家庭に帰すのが
最低限にして最大の役割だ。この意識を徹底するよう指針で踏み込むべきだ」
と強調しました。
 さらに、同氏がさいたま市教育長時代にまとめた「ASUKAモデル」を例に挙げ、
「再発防止策の策定にあたっては、被害者家族にも参加してもらうべきだ」
と述べました。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201507-3.html

 また文科省が示した骨子(案)では
「教職員が、事故・事件の発生後数日以内に児童・生徒から事情を聴く」
としていますが、望月浩一郎委員(弁護士)はじめ複数の委員から
「事情を聴くには相応のスキルが必要だ。現実的に可能なのか?」
という疑問が示されました。
 さらに子どもたちが証言したとしても、これを聞き入れようとしなければ
無駄になってしまうというおそれもあります。
 このことは石巻市立大川小や、橿原市立中で実際に起こっていることです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201411.html

 住友剛委員(京都精華大教授)は、
「コーディネーター制度を導入するにあたっては、あるべき方向性を
指針の冒頭に明記しておくべきだ。意識を共有しておかないと被害者と
学校や学校設置者、地域住民などとの関係調整ができない。
 コーディネーターや検証委員などの要員確保も重大な課題だ」
としたうえで、
「今年度中に指針をまとめる方針だが、これが一分の隙もない万全なものに
なるとは思っていない。まとめたから終わりではなく、引き続き被害者家族らと
定期的に協議して内容を見直し、よりよい指針へとバージョンアップしていく
必要がある」
と述べました。
 さらに会議終了後、石巻市立大川小の事故検証委がまとめた報告書など
を念頭に
「検証委を検証する必要もあるだろう。そのためにも、調査に関連する資料を
厳重に保管しておくことは不可欠だ。
 また指針を(龍野高女子テニス部事故のように)過去に発生した事故で、
学校や教委が事故発生に至る機序について調査していない事例に対して、
遡及して適用することも検討すべきだ」
との見方を示しました。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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