兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

兵庫県の上告に大義はあるのか?(その3)

[ 2015/12/11 21:20 ]
 2015年12月10日付朝日新聞愛媛版は、

 自転車で通学する県立高校生にヘルメットの着用を義務化した7月以降、
自転車で登下校する高校生と自動車がからむ大きな事故が4件起きたが、
いずれも頭部への大きなけがを免れたと県教委が公表した。
県内では昨年、自転車の高校生が車と衝突して亡くなる事故が2件発生。
 義務化以降の大きな事故は計4件(11月末現在)。下校中に車と衝突し
骨折などの重傷を負ったり、横断歩道で車にはねられて肩や腰を打ったり
する事故だったが、いずれの高校生もヘルメットを着用しており、頭部への
大きな損傷を免れ、命に別条はなかったという。

と伝えています。
http://digital.asahi.com/articles/ASHD76GN0HD7PFIB019.html

 また同日付東京新聞は、

 千葉県松戸市内の小中学校で、組み体操により児童生徒がけがをする
事故が相次いでいることを受け、市教育委員会は「組み体操をやる、やらない
も含めて見直す」と、来年度以降の廃止も検討していることを明らかにした。
 松戸市教委の伊藤純一教育長、山口明学校教育部長らが、9月までに
児童生徒10人が頭などを骨折していた実態を把握したことを明らかにし、
「あらためて危険性を認識し、重く受け止めている」と陳謝した。
 同市立病院の庄古知久医師は「松戸市が組み体操の実施を見直したことは
英断だ。頭部外傷など命に関わる事故は松戸市以外でも起きている。全国的に
中止すべきだ」と呼び掛けている。

と報じています
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015121002000128.html

 これらはいずれも、内田良・名古屋大大学院准教授が指摘している
「ファクトとエビデンスを集約し分析することで原因が明らかになり、対策が
見えてくる」
というプロセスを具体化するものと評価できます

 このほか大阪府教委は熱中症対策として全府立高の体育館と運動場に
温度計を設置し、「35℃を超えた場合は運動を中止する」と規定していますし、
同府立久米田高では部活動の練習中に顧問教諭が部員たちに水分と塩分を
補給させ、体温上昇を防ぐためのミストシャワーを設置するなど、「いろんな
対策を組み合わせて、学校としてできる範囲のことをする」(校長)としています。
 しかし兵庫県教委は、龍野高女子テニス部の練習中にリサさんが倒れたのは
「熱中症が原因である」とは頑なに認めようとせず、したがって熱中症予防に
関する具体的な措置を講じていません。
(読売テレビ「かんさい情報ネットten.」15年8月17日放映分より)

 こうした兵庫県の姿勢は、寺町東子弁護士(東京弁護士会)がいう
「再発防止策を講じれば落ち度があったことを認めることになる。そうなると
責任を認めざるを得ないから、責任回避するため策を講じない」
という倒錯した状態を維持していることであり、
「二度とわたしたちと同じような家族を出さないよう、訴え続ける」
というリサさんの両親の思いを踏みにじることです。
 これには強い憤りを覚えます。

 内田氏は
「学校は子どもの命を預かる場として、まずは事実の解明、原因の究明に
取り組むべきだ。子どもの安全を第一にして、自分たちの学校、自分たちの
地域で同じ事故を繰り返さないという思いで事故に向き合ってほしい」
とコメントしています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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