兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第4回「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議(その2)

[ 2015/11/14 09:05 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」の内海氏と宮脇氏は、15年9月16日に同会が
文科省に提出した要望書で提案した「コーディネーター」制度の導入について
説明しました。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201509-5.html

 内海氏は、11年10月に発生した大津市立中いじめ自殺事件に関する第三者
委員会(委員長:横山巌弁護士)がまとめた調査報告書が、学校と市教委の
事後対応における問題点を指摘したことが契機となり、
「学校事故・事件の被害者と家族が長年にわたって主張してきた事後対応の
問題点が、社会的に広く認知されるようになった。このまま放置していれば、
国民の学校教育に対する信頼がますます損なわれることになりかねない」
として国民の信頼が得られる事後対応の指針づくりが急務だと指摘し、さらに
これを具現化するための方策として、
「運輸安全委員会や消費者庁などの先進的な事例に学んだ、専門職としての
コーディネーターの育成と配置が必要だ」
と述べました。
 そして適切な事後対応の前提となるのは事実解明、としたうえで
「しかし事実を明らかにしただけでは不十分だ。学校関係者や教委職員は、
明らかになった事実に誠実に対応することが求められる」
とし、これを実現するためにも
「関係者の利害を調整しそれぞれの主張を聞き、被害者と家族、在校生や
その保護者、地域住民などに適切に対応するスキルと理念を持った
コーディネーターの存在が不可欠だ」
と強調しました。

 宮脇氏は
「『我が子の身になにがあったのか?それはなぜ起こったのか?』と問いかけても
答えが得られないため、保護者は提訴せざるを得ない状況に追い込まれる。
そうなると『子どもの命と引き換えに大金を得ようとしている』などと心ない風評が
流布されるという二次被害を受ける。子どもは生存権を毀損され、保護者は名誉を
毀損される。すなわち基本的人権が保障されない」
と、被害者と家族が直面している現状について指摘しました。
 そのうえで、宮脇氏自身が小学校教員だった経験を踏まえて
「学校は教育に特化した機関として設置されているため、児童生徒が死亡したり、
重篤な後遺障害が残ったりする事故・事件が起きたとき、これに対応する能力も
マンパワーもノウハウもない。したがって被害者と家族が望む初動調査ができない」
と、コーディネーター制度の導入を提案した背景について説明しました。
 有識者会議に対しては、
「被害者救済を支援してほしい。そのための、わかりやすく具体的なガイドラインを
示すよう期待している」
と要望しました。


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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