兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第4回「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議

[ 2015/11/14 08:59 ]
 2015年11月10日、文部科学省において第4回「学校事故対応に関する調査研究」
有識者会議が開催され、被害者家族などからのヒアリングが行われました。
 ヒアリングに応じたのは11年6月15日、名古屋市立向陽高柔道部の練習中に
急性硬膜下血腫を発症し、同年7月に亡くなった倉田総嗣(そうし)くん(当時15歳)の
母・久子さんと、名古屋市教委スポーツ振興課の小川博通・指導主事。
 NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの小森美登里理事と武田さち子理事。
 そして「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人、内海千春氏と宮脇勝哉氏の
6名です。

 NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの小森さんと武田さんは、同法人が
いじめ被害の当事者や家族を対象に実施した調査について報告し、「学校からの
説明に納得できたか」という質問に対し、「全く納得できなかった」が81.6%、
「あまり納得できなかった」が8.2%と、約9割が納得していないという実情を
明らかにしました。
 また教員を対象に実施した調査では、「いじめの報告は誰から受けることが多いか」
という質問に、小学校教員の39.3%が他の児童生徒、37.1%が本人と回答し、
中学校教員の回答はそれぞれ43.1%と36.8%だったことを示し、
「初動調査は、情報を持っている子どもたちへのアンケート調査が基本になるべきだ」
とし、「犯人さがしはしない」という名目で、事実解明を目的とした調査を行わない
学校の姿勢については
「事実に背を向けること。真相究明されないために再発防止策が構築できず、
いじめ自殺が繰り返される。これは保護者にとっては、我が子の死が無駄になって
しまうことだ」
と批判しました。
 そのうえで、アンケートを実施したとしても教員が児童生徒に「伝聞情報やうわさ話は
記載しないように」と指示するケースもある、と指摘し
「伝聞情報やうわさ話が事実かどうかは後から調査して確認すればいいこと。まずは
どれだけ多くの情報を収集できるかに集中すべきだ」
と述べました。
 また
「事実が解明されないことは、加害生徒から反省の機会を奪うこと。これは大人として
一番やってはいけないこと」
とし、
「子どもの命に対して危険を伴う事故・事件が発生したということは虐待と同じ。
虐待行為を見逃し、放置することは許されない」
と強調しました。

 同法人の小森新一郎・代表理事は15年8月28日付毎日新聞「論点」で、
「いじめ問題解決の根幹は加害者にいじめをやめさせること。教師は加害者の
背景に寄り添い、更正させることが唯一最善の方法だ」
と主張したうえで、
「不幸にしていじめ自殺が起きてしまったら、遺族と学校が真摯に同じベクトルで
問題に向かい合い、解明していくことが望ましい。両者が寄り添い、何があったかを
調べ、対策を話し合うのが本来あるべき姿だ」
と強調しています。

(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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