兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

「青少年スポーツ安全推進協議会」が発足

[ 2015/10/19 07:04 ]
 2015年10月18日付東京新聞は

 全国で相次ぐ組み体操の事故など青少年のスポーツ事故を防ごうと、被害者と
各界の専門家からなる「青少年スポーツ安全推進協議会」が十七日、東京都内で
設立総会を開き、発足した。柔道の練習で次男が重い障害を負った沢田佳子さんが
会長に就き「知識や情報の提供が安全の確立につながる」と述べた。協議会は
発起人の大学教授や医師、トレーナーがホームページなどで、けがの予防法や
適切な指導法を提案。スポーツ現場での暴力排除や被害者支援にも取り組む。
 講演した名古屋大大学院の内田良准教授は、小中高校の組み体操でけが人が
相次ぐ問題で「学校は安全に鈍感。感動するのはいいが、リスクが大きく縮小化する
ことが大事だ」と指摘した。(後略)

と伝えています。

 同協議会は「スポーツ安全の普及・啓発に取り組み、スポーツ事故防止と安全に
スポーツが楽しめる環境整備に取り組む」としています。
http://sports-safety.info/

 沢田会長は、
「スポーツを安全に楽しめるよう、選手・指導者・保護者・施設管理団体へ情報発信
していく」とし、
「日本においては選手強化と安全対策が両立していない。無知はいけないこと。
 学ぶことが安全につながる」
と述べました。

 これについてはバルセロナ五輪柔道女子52kg級銀メダリストの溝口紀子・静岡文化
芸術大准教授が、
「日本のスポーツ界には脳震盪を軽視する風潮がある。試合に勝つために自分の脳を
犠牲にしてはいけない」と述べ、
「達成感があるから教育的効果がある、とはいえない。トップアスリートには爆発力が
あるが、これは万人に通用するものではない。武勇伝として美化することが
リスク・マネジメントの軽視につながり、思考停止を招く」
と安全対策の必要性を強調しました。

 脳震盪については野地雅人・神奈川県立足柄上病院脳神経外科部長が
「日本臨床スポーツ医学会が公表している『頭部外傷10か条の提言』を参照してほしい」
と述べました。
http://concussionjapan.jimdo.com/

 組み体操での事故については、大阪府八尾市立大正中の運動会で13-15年度の
3年間で生徒7人が骨折したのをはじめ、同市立小中36校で今年度までの10年間で
139人の児童・生徒が骨折していたことが明らかになっています。
(15年10月17日付朝日新聞大阪本社版など)

 内田准教授は
「組み体操は学習指導要領にも記載されておらず、安全な指導法も確立されていない。
 この状況で巨大化・高層化しているのはあまりにも危険だ」
として馳浩・文部科学相に規制するよう申し入れるネット上で署名活動を行っています。
 詳しくは
https://twitter.com/RyoUchida_RIRIS
をご参照ください。

 また鈴木知幸・順天堂大客員教授は
「スポーツ基本法は成立したが、これは理念法に過ぎない。体罰やセクハラ・パワハラ
などから選手を守る『競技者保護法』の制定が急務だ」
と述べました。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック