兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

石巻市の遺族、文科省の有識者会議に事後対応の実態を訴える(その3)

[ 2015/09/29 06:49 ]
 15年9月25日に文科省で開催された有識者会議では、望月浩一郎委員(弁護士)が
大川小遺族に対し、
「事後対応においては
1.遺族に寄り添うこと
2.事実の解明
3.原因分析
4.再発防止策の策定と実行
5.補償
が考えられるが、どの程度行われているのか?」
と質問したところ、遺族は
「まったくなにも行われていない。検証委は遺族の話を聞かなかったし、生き残った
児童の証言は『子どもの記憶は変遷する』と一方的に決めつけて切り捨てた」
と強い憤りを示しました。
 そのうえで石巻市の対応について、
「いまも大川小には毎日、全国各地から大勢の人たちが慰霊に来てくれている。
 しかし石巻市は震災遺構として残すことについて、遺族や卒業生など大川小の
関係者を除外して話を進めている。震災遺構としての意義を語る前にコストを
計算している」
と厳しく批判しました。

 ヒアリング終了後、望月氏から
「たいへん熱のこもった意見を伺ったが、冷静に論点をまとめたうえで、あらためて
文書で提出してもらうことが必要ではないか」
と、あたかも遺族が興奮して発言内容が混乱していたかのような印象を与える
指摘がありました。
 これに対して住友委員は
「熱のこもった意見を表明されることが問題だとは思わない。しかもきわめて冷静に
まとめられた資料も提出していただいている」
と反論しました。

 住友氏が指摘するとおり、大川小の遺族からも日和幼稚園の遺族からも、学校や
園周辺の地図や写真を掲載し、11年3月11日の東日本大震災発生当日の関係者の
動きや市民の証言、さらに裁判記録や検証委が公表した報告書の矛盾点などをまとめ、
「津波から逃れるための情報も時間も方法もあった。子どもたちは安全に避難できた。
守れる命だった」
ことを立証するために論点を整理した、詳細な資料が提出されています。
 しかも住友氏によると、
「文科省はこれらの資料を有識者会議前日の9月24日夜までにPDFファイルで委員に
送ってくれていた。だから委員は予習をしようと思えばできた。彼は事前に資料を読んで
会議に出たのだろうか?」
とのことでした。

 同日の会議には「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人、内海千春氏と
宮脇勝哉氏が15年9月16日に文科省スポーツ・青少年局の和田勝行・学校健康
教育課長と面談した際、提出した要望書が資料として配布されました。
 同会が会員らを対象に実施し41人から回答を得たアンケートについても、
「個人情報が含まれている」
として持ち出しは禁じられたものの、委員には開示されました。
 これを受けて住友委員が
「『語る会』の要望書とアンケートは、たいへん重要なものだ」
として次回以降のヒアリングには同会も対象とするよう提案しました。
 この提案について文科省は、
「座長と相談する」
としています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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