兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

幼稚園児溺死事故、調査委が報告書を愛媛県などに提出(その2)

[ 2015/08/25 20:57 ]
 愛媛県は当該事故が発生した加茂川を管理していますし、同園の設立を認可し
補助金も交付しています。

 しかし中村時広・愛媛県知事は13年9月28日、事故調査委員会の設置を求めた
両親に、
「県は私立幼稚園の所轄庁でありますが、私立幼稚園を含めた私立学校においては、
私学の自主性を尊重する観点から所轄庁の権限は限定されており、教育現場に
踏み込んだ指導などはできない事から調査の実効性に大きな制約があるため、
事故調査委員会を設置する考えはありません」
と回答しました。
 また再発防止策についても
「私学教育の自主性の観点から私学自らが、その責任において学校保健安全法に
基づいた再発防止に取り組むべきと考えます」
と述べるにとどまりました。
 このため遺族らが調査委を設置しました。
 調査委の運営にかかる費用は、すべて遺族らが負担しています。

 住友委員長は、こうした愛媛県の対応について
「遺族や保護者の立場からは納得できないだろうが、現行法制の枠内では、
やむを得ないものと言わざるを得ない」
としたうえで、
「調査委が15年1月29日に西条市役所、同年2月17日に愛媛県庁を訪問した際、
いずれもヒアリングに応じてくれた。子どもの事故防止に真摯に取り組んでいる
自治体の担当者にしてみれば、『民間保育所や私立幼稚園における事故防止や、
発生時の調査・検証等に関して、自治体として取り組めるなんらかの制度的な
条件整備がほしい』と思っているのではないか」
と述べています。
 そのうえで、記者発表時のこととして、
「事故の記憶を風化させないという思いから、先月には西条市職員有志が
(慎之介くんらが滞在していた)『石鎚ふれあいの里』のスタッフらとともに、河原からの
避難路の草刈りをした。
 さらに加茂川の上流に水位変化を計測する装置を取り付け、急な増水があったとき
には、『ふれあいの里』近辺の河原にいる人たちに避難を呼びかける体制を整えている、
とも聞いている」
と述べ、西条市の取り組みには一定の評価をしています。

 慎之介くんの母・優子さんは、
「子どもの安全に関しては、公立私立関係なく平等であるべきだと考えています。
 子どもに関わる重大事故に関する調査・検証については、教訓がしっかりと活かされる
仕組みを切望いたします」
とコメントしています。

 調査報告書はhttp://shinnosuke0720.net/1080/で公開されています。
 委員を務めた小佐井良太・愛媛大准教授が提唱している「対話促進型紛争解決」
に関する提案も盛り込んでいます。
 対話促進型紛争解決については
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201506-5.html
をご参照ください。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック