兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

幼稚園児溺死事故、調査委が報告書を愛媛県などに提出

[ 2015/08/25 20:47 ]
 2015年8月22日付愛媛新聞は

 12年7月に愛媛県西条市中奥の増水した加茂川で、西条市の私立幼稚園の
お泊まり保育中に吉川慎之介ちゃん=当時(5)=が流され死亡し、園児2人が
けがをした事故で、原因究明や再発防止のために遺族らが設立した調査委員会は
21日、西条市と県に調査報告書を提出した。
 報告書では、園の行事に際しては子どもの成長段階や安全に考慮し、保護者らの
意見を取り入れた柔軟な計画を立てる必要があるとしたほか、各園の主体性が
尊重される一方で規模の差が大きい私立幼稚園では、行政が各園の事故防止活動
を支援する体制づくりも課題などと提言した。
 調査委員長で京都精華大の住友剛教授=教育学=は、事故の背景には、
過密スケジュール▽浮輪やライフジャケットの準備不足▽過去に事故がなかった
ことからの過信―などがあったと説明。
 慎之介ちゃんの父豊さんは「未来の子どもたちの安全を守る啓発のために報告書を
役立てたい」と話した。

と伝えています。

 調査委は14年10月8日付で同園と、経営母体である学校法人ロザリオ学園、
そして当時の園長をはじめとする事故当日に引率していた教諭らに、調査への協力を
依頼する文書を送りました。
 その際、「亡くなった慎之介くんの声に耳を澄ますということを一番に考えた」
といいます。
 しかし全員から同年10月20日付で
「民事・刑事事件係争中のため協力できない」旨の、まったく同じ内容の回答が
ありました。

  これに対して調査委は、遺族らの
「自分の言葉で、自分の気持ちを正直に話して頂きたい、という思い」
を尊重し、同月22日付で再度文書を送りました。
 しかし今度は園側の代理人弁護士から内容証明郵便で、
「事故調査・検証には協力できない」
という回答がありました。

 このため調査委は14年11月12日付で、
「今後、当委員会は、学園側の当事者に対する調査を行うことなく、本件事件の原因
及び背景要因の解明を行わざるを得ませんが、調査結果につきましては、開示する
所存です」
という声明を発表しており、これに基づいて報告書を公表しました。
http://shinnosuke0720.net/946/

 園が主催した行事において発生した事故ですから、園が主体となって真相を究明し、
保護者に対する説明責任を果たすべきことは論を俟ちません。
 ましてや同園は現在も引き続き園児を受け入れているのですから、係争中であろうと
なかろうと、責務を果たすのは当然です。
http://www.rosario.ac.jp/saijo-st-maria/

 にもかかわらず調査委の聞き取りにすら応じなかったということは、自らが果たすべき
責務を放棄したということであり、同時に釈明の機会を与えられたにもかかわらず、
自らこれを放棄したということです。

 松山地検は14年3月28日、当時の園長ら3人を業務上過失致死傷容疑で在宅起訴
しており、両親は学校法人ロザリオ学園などを相手取って損害賠償請求訴訟も提訴
しています。
 今後、刑事裁判や民事裁判で、法人や当時の園長らが調査報告書に対して反論する
場面があるとすれば、「それは筋違いだ」と指摘しておきます。

(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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