兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第2期子ども安全管理士資格認定講座について(その1)

[ 2015/06/15 16:50 ]
 2015年6月13日、第2期子ども安全管理士資格認定講座
(主催=一般社団法人吉川慎之介記念基金)第1日が東京都内で開催
されました。
 2月から3月にかけて開催された第1期に続いて、第2期にも全国各地の
84人が受講しています。

 この日は土屋明広・岩手大准教授、小佐井良太・愛媛大准教授、
内田良・名古屋大大学院准教授が講師を務め、教育・保育現場における
安全管理体制の構築と、不幸にして学校管理下で事故や事件が発生した
場合の事後対応についての講義が行われました。

 土屋氏は、事故を未然に防止するためには
「さまざまな危険を想定して備えること」が必要とし、
「経験値に依拠すると自信過剰につながり、事故の兆候を見落とすおそれ
がある」と警告しました。
 そのうえで、
「個人では限界がある。教職員がチームとして多様な意見を出し合い、
情報共有して協働すること。そして感度を高めて常に刷新していくことが
求められる」と述べました。

 小佐井氏は1995年5月、熊本県の公立中弓道部の練習中に3年生
男子部員(当時)が死亡した事故を例示し、真相究明と再発防止を願う
遺族に対し、学校と市教育委員会は責任追及をおそれ、弁護士に対応を
丸投げしたことで両者の溝が深まった、と指摘しました。
 このことに対する反省から
「対話促進型紛争解決をめざすべき」と提言し、
「事故・事件が発生する背景には必ず原因がある。被害者と家族に誠実に
向き合うなかで、隠れていた問題を明らかにし、改善を図る好機ととらえる
べきだ」と訴えました。

 小佐井氏の指摘は、大阪高裁(森宏司裁判長)が15年1月22日、
龍野高女子テニス部事故の控訴審判決で
「学校長は調査報告義務と誠実対応義務を負う」
と明確に認定したことと軌を一にするものです。

 文部科学省スポーツ・青少年局が設置している「学校事故対応に関する
調査研究」有識者会議(座長=渡邉正樹・東京学芸大教授)は、今年度中に
事後対応についてのガイドラインを発表する見通しですが、こうした視点に
基づき、実効性を担保する施策が盛り込まれることを、大いに期待しています。


(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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