兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

橿原市中1自殺事件、市長は依然対決姿勢示す(その2)

[ 2015/06/03 18:48 ]
 女子生徒の保護者は15年5月29日付で、代理人を通じて
大阪弁護士会に北浦一郎氏に対する懲戒請求書を送付しました。
 このなかで、
「北浦氏と橿原市の顧問契約は13年6月30日付で解除されたことに
なっているが、顧問契約の解除に係る同市内部の最終的な決裁文書は
北浦氏自身が作成し、同年7月14日に市長部局に送付した。橿原市は
同年6月28日付で決裁を経たこととし、同年7月25日に顧問契約解除
合意書に押印し、同日北浦氏にこれを送付した」
と、前記報告書の記載内容を引用しています。

 すなわち橿原市は13年7月25日に至って、日付をさかのぼって決裁し、
顧問契約を解除したことにしていました。
 これは刑法第156条および同158条(虚偽有印公文書作成・同行使)
に抵触する疑いがあります。
 森下豊・橿原市長が報告書に「非常に不満を感じている」のは、
「隠しておきたい不都合な事実を調査委が暴いたから」と推測することには、
無理があるでしょうか?

 前記のとおり旧調査委は13年7月5日付で設置され、同月10日に
第1回会合が開催され、北浦氏は副委員長に選任されましたが、
「顧問契約の解除に係る同市内部の最終的な決裁文書は北浦氏自身が
作成し、市長部局に送付し」たのは、第1回会合が行われたあとの
同月14日です。
 すなわち北浦氏は橿原市の顧問弁護士という立場のまま、旧調査委に
参加していたことになります。
 もちろんこれは利益相反であり、調査委の中立性と公正性に大きな疑義を
持たせる要因となったことは言うまでもありませんし、旧調査委をめぐる混乱
を招く原因ともなりました。

 保護者は同年7月11日付、および同月12日付で森下市長に抗議
しましたが、森下氏は同月16日付「回答書」で、
「ご批判には当たらないものと考えている」旨を通告しました。
 なぜ「ご批判には当たらない」のかは理解に苦しみますが、森下氏が
不誠実で独善的な姿勢に終始していることは、よくわかります。

 そして、いじめ対策推進法の付帯決議(13年6月19日衆院文部科学委、
同月20日参院文教科学委)は
「適切にいじめの問題に対処する観点から、専門的な知識及び経験を有する
第三者等の参加を図り、公平性・中立性が担保されるよう努めること」
としていますが、橿原市の意向に従って動く顧問弁護士に「公平性・中立性」
を求めることには、そもそも無理があります。

 また北浦氏は13年6月中旬、「損害賠償請求訴訟提起準備のため」として、
女子生徒の親族らの戸籍謄本などを無断で収集していたことも明らかに
なっています。
 これについても前記報告書は
「北浦弁護士は橿原市の顧問弁護士として、同市と密接な利害関係を有して
いるのみならず、市が訴訟を提起された場合の対応策にも考えを及ぼして
調査活動にも着手していたものである」
と批判しています。

 こうした一連の動きについて、女子生徒の保護者は
「北浦氏の行為は弁護士としての品位を著しく欠き、誠実さや公正さにも
欠けていると認められる」と指摘したうえで、
「弁護士としての信義誠実義務に反する」として、大阪弁護士会に北浦氏に
対する懲戒を求めています。
 大阪弁護士会には自浄能力があり、適切に対応されるであろうことを
大いに期待するところです。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック