兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国学校事故・事件を語る会、シンポジウムを開催

[ 2015/06/03 18:20 ]
 2015年6月1日付京都新聞は

 学校でのいじめや事故について考えるシンポジウム
「当事者から見た、学校事故・事件の事後対応」が31日、京都市左京区の
京都精華大であった。2012年7月に同区の養徳小プールで亡くなった
当時6歳の女児の両親が自らの体験を語り、外部の視点で事故を検証する
第三者委員会について「中立・公正の在り方に疑問を覚える。遺族とかけ
離れている」と話した。
 遺族たちでつくる「全国学校事故・事件を語る会」が京都では初めて開いた。
 養徳小プール事故で亡くなった女児の両親は市教委の第三者委による
事実認定について「根拠が曖昧」と不満を漏らした。第三者委の対応が両親
との意見交換に次第に消極的になったといい、「説明責任を十分に果たした
とは言えない」とした。父親は「足りない部分を自分たちの手で検証していく」
と涙ながらに決意を語った。
 また、文部科学省が昨年発足させた学校事故の対応指針を策定する有識者
会議について、メンバーである京都精華大の住友剛教授が基調報告で課題を
述べた。学校で事故や事件が起きた後の検証作業に携わったことがない
メンバーがほとんどといい、「実際に事後対応にあたった遺族や学校、行政の
意見をもっと取り入れていく必要がある」と指摘した。

と伝えました。

 5月30日の交流会と合わせ、のべ152人が全国各地から集まりました。
 シンポジウムのまとめとして、同会の代表世話人・内海千春氏は
「学校と行政は『再発防止』を謳うが、原因を究明せず責任を問うこともない。
第三者委を設置し報告書をまとめることで事態の沈静化を図るのではないか
との危惧がある。事実が明らかになるのなら、だれが調査してもかまわない。
事実をあいまいにされることは、子どもを粗末に扱われることだ」
と指摘し、中立性・公正性については
「すべての子どものあるべき姿に対し、中立・公正であるかを問うべきだ」
と強調しました。

 大阪高裁は15年1月22日、
「事故発生に至る経緯、事故原因の検証をした上で(調査義務)、重篤な
状態に陥った生徒の両親に対し、上記調査・検証の結果、今後の再発
防止策等について十分な説明をする義務(報告義務)を負っている。
 また、学校長は、調査報告義務を履行する際には、被害生徒やその両親
等の名誉を傷つけたりすることは許されず、誠意を持って対応すべき義務
(誠実対応義務)を負う」
と明確に認めています。

 これを素直に読めば、学校長は学校管理下で発生した事故・事件について
事実を明らかにする義務を負っており、隠蔽することは許されず、あえて
第三者委を設置するまでもありません。
 とてもシンプルな話です。
 これが文科省の有識者会議が提示する予定のガイドラインに盛り込まれ、
実効性を担保するための施策が講じられることを期待します。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック