兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

兵庫県の上告に大義はあるのか?

[ 2015/03/19 09:25 ]
 2015年3月17日付朝日新聞西部本社版夕刊は、

 福岡県の県立高校で行われた体育祭の騎馬戦で男子生徒(当時)が
騎馬から落ちて障害を負ったのは学校が安全配慮を怠ったからだとして、
生徒だった男性(29)と両親が学校を設置管理する県に約2億9千万円の
損害賠償を求めた訴訟で、同県教委は17日、約2億円の支払いを命じた
福岡地裁判決を受け入れ、控訴しないと発表した。原告も控訴しない方針で、
一審判決が確定する。
 城戸秀明教育長が同日、「これ以上裁判を長期化することは適当ではない。
当時、学校で行われた安全対策よりも高度な安全配慮義務が指摘された
ことを真摯に受け止める」などとする談話を出した。(後略)

と伝えました。

 また15年3月18日付京都新聞は、

 教師がいじめを放置すれば子どもの自殺につながる-。大津市でいじめを
受けていた中学2年の男子生徒の自殺をめぐる損害賠償請求訴訟で、遺族と
市との間で17日に成立した和解は、子どもと接する教育現場の責任を明確に
した。和解後、生徒の父親と同市の越直美市長は市役所で共に会見に臨み、
いじめ撲滅に向けて互いに力を合わせることを誓った。
(中略)
 越市長は、会見前に遺族の自宅を市教委幹部らと訪れ、自殺した生徒と
遺族に謝罪したことを明らかにした。「和解は亡くなった中学生と私たちとの
約束であり、遺族と市との約束。大変重い責務」と話し、和解の骨子を18日にも
市のホームページに載せて全国に発信することを表明。現在のいじめ対策を
今後さらに進め、施行後3年をめどに修正が検討されるいじめ防止対策推進法
(13年9月施行)の改善に向けて父親と協力していく考えを示した。

と報じました。

 福岡県も大津市も事故・事件が発生するに至った機序について検証し、
学校側に落ち度があったことを認め、再発防止に全力を挙げて取り組む
姿勢を明らかにしています。
 いずれも被害生徒と保護者に寄り添い、せめてもの誠意を示そうとする
ものです。

 翻ってリサさんと保護者に対する龍野高と兵庫県の対応は、これらとは
対照的なものと言わざるを得ません。
 上告によっていたずらに裁判を長期化させ、遷延性意識障害という重篤な
後遺障害が残る生徒を、さらに苦しめようとしています。
 兵庫県がしなければならないことは上告ではなく、事故調査委員会を設置
して原因を究明し、実効性ある再発防止策を策定し、二度と悲しい事故を
繰り返さないよう、その運用の徹底を図ることではないでしょうか。

 福岡県知事と大津市長にできることが、兵庫県知事にできないはずは
ありません。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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