兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

大阪高裁、逆転勝訴判決言い渡す(その2)

[ 2015/01/26 06:08 ]
 15年1月22日、大阪高裁には約60人の支援者が全国各地から集まりました。
 傍聴席は37席しかなかったため、廊下で成り行きを見守っていた支援者も
数多くいたなかで、「主文 原判決を次の通り変更する」に始まる原告逆転勝訴判決
が読み上げられました。
 裁判官が退廷したあと、傍聴席は拍手と歓喜の声と、そして嗚咽に包まれました。

 龍野高校は「県立龍野中学校の創立以来、本年で117年目を迎える西播磨地域
有数の伝統校」であり、「この間、政界、財界、文学界、法曹界等に有為な人材を
数多く輩出して」きたと自負しています。(同高ホームページ「校長挨拶」より)

 しかし同日、大阪市内で開催された報告集会では参加者から
「神戸地裁で石原元秀校長(当時、現・岡山白陵中高校長、兵庫県上郡町教育委員)
の発言を聞いたが、その内容は(同氏の)人格を疑わざるを得ないものだった。
 こんな人が校長だったのか、と龍野高に対する信頼と誇りが崩れていった」
という意見が出ました。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201212-9.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201212-8.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201212-7.html

 リサさんの両親も龍野高の卒業生で、
「母校を誇りに思っていた。だれが好き好んで母校を訴えたいと思うものか」と、
苦渋に満ちた胸中を吐露しています。

 教職員には、生徒たちの身体生命の安全を守る義務があります。
 しかし学校管理下で行われる部活動中に発生した事故であるにもかかわらず、
石原氏は調査をせず、保護者に説明も謝罪もせず、そのうえ事実ではないことを
吹聴したために、リサさんと保護者は周囲からいわれのない中傷まで受けました。
 こうした石原氏の言動に苦しめられた結果、提訴せざるを得ない状況に
追い詰められました。

 報告集会でも、学校事故・事件で被害に遭った児童生徒らの家族は口々に
「不祥事を隠すから『なぜ事故が起こったのか』がわからず、その結果同じような
事故を繰り返し発生させることになる。これでは被害者と保護者は浮かばれない。
 徹底的な調査を行ったうえで原因を究明し、再発防止に努めるべきだ」
と訴えました。

 龍野高では04年1月、体育の授業中に1年生男子生徒(当時)が死亡する
という事故も発生しています。
 リサさんの両親は
「学校は安全な場所であってほしい。二度と事故を繰り返さないでほしい」
「わたしたちは娘の夢を叶えてやれなかったことを悔やんでいる。子どもたちの
夢が摘まれることがないよう、心から願っている」
と述べています。

 龍野高が信頼と誇りを取り戻すためには、まず事実に真摯に向き合い、
事故が発生するに至った機序を解明し、実効性ある再発防止策を策定し、
その運用の徹底を図る。
 すなわち「自浄作用がある」と、自ら証明してみせるしかありません。

(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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