兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

組体操の危険性について(その2)

[ 2014/09/29 20:42 ]
 テレビ朝日「モーニングバード!」は2014年9月25日の放送で、組体操を
取りあげました。
 内田良・名古屋大大学院准教授は、独立行政法人・日本スポーツ振興センターが
まとめただけで、12年度に小学校だけで6533件の事故が発生し、12年度までの
10年間で重篤な後遺障害が残る事案が20件発生していることを示し、
「巨大化をめざすなら組体操はやめた方がいい」と提言しました。

 これに対し、兵庫県伊丹市立天王寺川中の吉野義郎教諭は
「そもそもスポーツにはケガがつきもの。組体操だけが特別に危険なわけではなく
(内田氏の)批判は的外れ」とし、10段ピラミッドに取り組む目的は
「協調性を養い、達成感を得ること」だと主張しました。

 同中ホームページを参照しますと、14年9月20日に行われた体育大会で
10段ピラミッドを成功させたことを自画自賛しています。
http://www.tenn.itami.ed.jp/

 当日、現場を目撃した「全国学校事故・事件を語る会」の西尾裕美さんは
「1回目は、7~8段目から生徒が横滑りで落ちてきた。たまたまそこにいた
サポート要員が受け止めたため事なきを得たが、もし手が届かなかったら
頭から落ちた可能性もあった」と証言しました。
 その後、生徒たちは2回目のトライで成功させましたが
「2回目は体力も落ちているし、もう失敗できないというプレッシャーを感じていた
だろう。痛みがあっても我慢しただろう。重篤な後遺障害が残る可能性があり、
最悪の場合、命にかかわるリスクがあるとしてもやるべきものなのか、
それは許されるものなのか、と思った」
と疑問を呈しています。

 三宅良輔・日本体育大教授は、内田氏の問題提起について
「よく理解できる。正確な知識を持たない指導者が子どもたちの発育を考慮しないで
演技内容を決めたり、運動会や体育祭での発表のために短い練習期間で、
成功する確信がないにもかかわらず挑戦させたりすることには賛同できない。
(中略)
 組み立て体操は徒競走や騎馬戦と異なり、記録更新や勝敗に一喜一憂する
スポーツ的領域ではない。高さや大きさを競う必要はなく、指導者は体の小さな子
などは周辺で別の演技をさせるなど、子どもたちの体格や体力に応じて演技の
構成を工夫してほしい」
と述べています。(14年7月19日付毎日新聞東京本社版夕刊)

 内田氏は、組体操の指導において相反するメソッドが併存していることを指摘し、
安全性について早急に検証すべきだと提言しています。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20140926-00039416/
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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