兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第三者機関のあり方について(その28)

[ 2014/05/11 20:52 ]
 NHK松山放送局は2014年5月8日、

 おととし7月、西条市の加茂川で幼稚園の園児31人と教諭8人が水遊びをしていた
ところ、川が増水して園児3人が流され、このうち当時5歳の男の子が流されて死亡
しました。
 亡くなった男の子の両親は、事故の原因を究明し、同じような事故の再発を防ごうと、
学校の安全や法律の専門家など3人でつくる第三者委員会を独自に立ち上げ、8日、
委員らが、西条市の事故現場を視察しました。(中略)
 第三者委員会は会見を開き、委員長を務める京都精華大学の住友剛教授が、
幼稚園が学校法人の運営する私立であったことを指摘し、「事故や事件が起きた
場合、公立では行政が第三者委員会を立ち上げるが、私立はその原因を究明する
システムが無い。この第三者委員会では、子どもの立場に立って、丁寧に話を聞き、
二度と同じような事故が起きないようにしたい」と述べました。(後略)

と伝えました。

 公立であっても、行政が第三者委を設置するとは限りません。
 07年5月24日、龍野高女子テニス部の練習中に発生した事故について、
保護者らが2度にわたって第三者調査委の設置を要望したにもかかわらず、
井戸敏三・兵庫県知事が、いずれも拒否したことは既報のとおりです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201212-6.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201307-9.html

 また14年5月9日付山形新聞は

 学校でのいじめに悩んでいた天童市の中学1年の女子生徒=当時(12)=が
自殺したとみられる問題で、遺族が8日、市教育委員5人と初めて会い、第三者に
よる調査委員会について公正、中立を担保するよう求めた。佐藤通隆教育委員長は
「事件を防げなかったことを申し訳なく思う」と陳謝した上で、遺族の意向を反映した
設置要綱に修正するよう協議を進め、早期に第三者委員会を設置することを約束した。
(中略)
 第三者委員会の設置要綱は、市教委学校教育課などが遺族の了承を得ずに策定し、
臨時教育委員会で可決された経緯がある。
 会議後の取材で、当時の判断を問われた佐藤教育委員長は「遺族との話し合いや
情報共有が不足していたことは反省している」と述べた。一方、教育委員による
この日の協議内容は明らかにせず、事務局の設置部署やいじめアンケートの開示と
いった要望に応えるかについては「慎重な議論が必要」と明言を避けた。

と伝えています。

 また14年5月9日付河北新報は

 東日本大震災で児童と教職員計84人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市
大川小の津波災害をめぐり、児童23人の19家族が市と宮城県に約23億円の
損害賠償を求めた訴訟で、亀山紘市長は8日、河北新報社の取材に「和解はしない」
と答え、争う姿勢を明らかにした。第1回口頭弁論は19日、仙台地裁で開かれる。
 亀山市長は「提訴内容は納得できない。裁判でわれわれの主張をしていく」
と語った。(中略)
 大川小の津波災害に関しては、第三者の事故検証委員会が「避難の意思決定の
遅れと避難場所を北上川堤防沿いに選んだことが直接的要因」とする最終報告書を
市に提出している。

と報じました。

 大川小事故検証委がまとめた報告書については、遺族から

火事の現場を調べた後、「この火事の原因は『火』である」と言うことと何ら
変わらないように思います。

という指摘があるほど杜撰なものです。
http://311chiisanainochi.org/?p=195

 「全国遷延性意識障害者・家族の会」の桑山雄次会長が
「事故が起これば調査をするのがあたりまえで、調査しないなど非常識きわまりない」
と批判しているとおりであり、
「『あってはならないこと』は『なかったこと』にする」という、学校と教委の無責任
体質が、事故・事件の再発を招いているのです。
 そしてこれこそが、被害者と家族の思いを踏みにじるものです。

 「全国学校事故・事件を語る会」は6月1日9時30分からシンポジウム、
「学校事故・事件の事後対応の過去・現在・未来」を開催します。
 くわしくは
http://katarukai.jimdo.com/お知らせ/
をご参照ください。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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