兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第三者機関のあり方について(その26-4)

[ 2014/03/20 09:17 ]
 南部さおり・横浜市立大医学部助教は『NCCD JAPAN』誌47号
(2014年2月刊)に寄稿し、11年6月15日に名古屋市立高柔道部で
「初心者である高1のS君は、乱取り練習中、はるかに体格の大きな部員から投げ技を
かけられて後頭部を打撲し、急性硬膜下血腫を発症」するという事故が発生したことに
ついて論じています。

 このなかで校長が事故当日、家族に「学校で起きたことはすべて学校の責任です。
本当に申し訳ございません」と謝罪し、その後も同高関係者が「家族に対する時機に
応じたありのままの事実の公表」を徹底したことを明らかにしています。
 当該生徒は残念ながら同年7月23日に死亡しましたが、「市立K高校による、
事故被害者家族の『知る権利』への誠実な対応をはじめ」とする一連の対応に、
「家族は一切の不満を持っていないと筆者に明言してくれた」と書いています。

 これと並行して名古屋市は、柔道安全指導検討委員会(委員長:二村雄次・愛知県
がんセンター名誉総長)を設置し、同委は12年5月11日付で事故調査報告書を
公表しました。

 また14年3月15日付毎日新聞北海道版は、「学校事故・事件を語る会北海道」
事務局の加納綾さんのインタビュー記事を掲載しています。
 加納さんは、4月に施行予定の道いじめ防止条例について
「心配は、いじめの原因調査を行う第三者機関の人選」としたうえで、
「大津中2いじめ自殺では第三者委員会に遺族の推したメンバーを加えた点が評価
されました。教育委員会だけでなく、被害者の意向にも配慮してほしい」と述べています。

 このように京都市・名古屋市・大津市など、優れた前例はあります。
 不幸にして学校管理下で事故・事件が発生した際、優れた前例に学ぶのは当然では
ないでしょうか。

14年3月12日付河北新報「河北春秋」は

 東日本大震災で最大の悲劇の一つとなった石巻市大川小の津波被害で、児童の遺族が
市と宮城県に損害賠償を求めて仙台地裁に訴えを起こした。(中略)
 真相が今も見えない遺族のいら立ちと苦しみは想像するに余りある。事実ができる限り
明らかになるのを願うばかりだ。

と書いています。

 石原元秀・龍野高校長(当時、現・岡山白陵中高校長、兵庫県上郡町教育委員)は
07年5月24日、同高女子テニス部の練習中にリサさんが倒れた事故について調査せず、
「娘の身にいったいなにがあったのか?教えてほしい」という両親の要望を無視して
保護者の知る権利を侵害し、井戸敏三・兵庫県知事は2度にわたる第三者委の設置要請を
「係争中である」という理由で、いずれも拒否しました。
 石原氏・井戸氏は、上記河北春秋にどのような感想をお持ちでしょうか?
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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