兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

松本市柔道事故、元指導者に禁固1年6カ月を求刑

[ 2014/02/25 08:40 ]
 2014年2月20日付読売新聞長野版は

 松本市の柔道教室で08年5月、小学6年生だった沢田武蔵さんが指導者に
投げ技をかけられ、急性硬膜下血腫の大けがを負った事故の公判が19日、
長野地裁(伊東顕裁判長)で開かれ、検察官役の指定弁護士は「被告の過失は重く、
柔道指導者として、あまりに無責任」として、業務上過失傷害罪で強制起訴された
元指導者小島武鎮(たけしげ)被告に対し、禁錮1年6月を求刑した。

 弁護側は最終弁論で改めて無罪を主張し、結審した。判決は4月になる見通し。
 指定弁護士は論告で、〈1〉小島被告が所持している柔道整復師の受験教科には
外科学があり、教科書には頭部が激しく揺さぶられることにより、直接的な衝撃が
なくても脳に損傷が起こると記載されている〈2〉事故前に刊行された医学書や
スポーツ指導者向けの書籍にも同様の記載がある〈3〉類似の柔道事故も事故前に
起きていた――などから、小島被告には事故の予見可能性があったと指摘した。
 さらに、小島被告は技をかけるという予備動作もせず、かける技の種類も伝えずに、
練習で疲れていて、受け身の習得も不十分だった沢田さんを、いきなり変則技の
片襟体落としで力加減せずに投げたと主張。小島被告が県警の調べに対し、
「技量に合わせた指導をすれば事故は防げた。強めに技をかけたことで、けがを
させてしまった」と供述していたことにも言及した。

 これに対し弁護側は、外科学の教科書には、脳に関する記載はわずかしかないうえ、
そもそも脳外科学は、柔道整復師にとってほとんど範囲外だとし、「頭をぶつけずに
急性硬膜下血腫を引き起こすことは予測できなかった」と主張した。沢田さんの
当時の技量については、「大会に出場し、勝利することもあった。受け身は十分に
取れるレベルだった」とした。
 小島被告は最終意見陳述で、「指導中にけがを負わせてしまったことは申し訳ない。
ただ、私は技量に合わせて、注意を払って技をかけた」と述べた。
 この日は、車いすに乗った沢田さんも法廷を訪れ、公判の様子を見つめた。
 母・佳子さんは「本人を連れてくることに迷いもあったが、子どもが大人に投げられ
重大なけがを負ったという現実を、理解してもらいたかった」と話した。

と伝えました。


 被告弁護人は初公判で「柔道において体格差はさして問題にならない。指導者には、
そうしたことに配慮して指導する義務はない」と主張していました。
 これはスポーツとはとてもいえない、単なる暴力行為です。

 全国柔道事故被害者の会(村川義弘会長)は13年1月31日付で、
「『体罰』問題についてのメッセージ」を発表し、
「教師や指導者、監督という絶対的支配力を持つ者が事故の管理下にある相手に
対して行う『暴力』は、すなわち『虐待』です」としたうえで、
「すべての指導者、すべての教育者は、大人の理性を持って『虐待』の連鎖を
断ち切ってください」と訴えています。

 そして南部さおり・横浜市立大医学部助教は、
「『知らない』ということが重大な死傷事故の免責になってはならない。具体的な
危険を予見できなくても、安全に配慮した指導はできたはずだ。被告人はただ
『知らない』と逃げ続けるのではなく、結果と正面から向き合い、当時の自分の
指導をきちんと振り返ったうえで、事故原因を真摯に検討し、後進に伝えてゆくべき。
 そうでなければ、同様の事故を無くすことは出来ない」
とコメントしています。

 長野地裁がスポーツ事故根絶につながる判決を言い渡すことを切に願います。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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