兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

大川小検証委、遺族との溝は埋められないまま

[ 2014/02/12 14:49 ]
 2014年2月10日付河北新報は

 東日本大震災で児童と教職員計84人が死亡・行方不明になった
宮城県石巻市大川小の津波災害で、第三者の事故検証委員会は9日、
児童遺族に対し最終報告書案についての報告会を市内で開いた。
 遺族は5時間半にわたり疑問点や分析の不十分さを指摘した。
 室崎益輝委員長は23日にも最終報告書を示し、遺族に説明する
方針を明らかにした。
 報告会は非公開で、約20人が出席した。終了後に取材に応じた
室崎委員長によると、遺族からは「1年かけて検証したのに、新しい
ことが何も分からなかった」「責任があいまいなまま」といった指摘が
あったという。
 室崎委員長は「今後の教訓となる提言を出すことを目指す検証委と、
責任の明確化を求める遺族の間にギャップがあった。残りの時間は
少ないが指摘された内容を踏まえ、できる範囲で改善や修正をしたい」
と述べた。
 6年だった次女を亡くした「小さな命の意味を考える会」代表の
佐藤敏郎さんは「児童を避難させられなかった教職員組織についての
分析が必要なのに、踏み込んでいない。疑問点や改善点の指摘に加え、
検証に限界があったことも書くよう求めた」と話した。
 最終報告書をまとめる前の遺族との意見交換は今回が最後。
 佐藤さんは「検証内容に遺族の声をなかなか反映してもらえなかった。
 児童の命にもっと目を凝らしてほしかった。それでも、今日の話し合い
を反映してくれれば、最終報告書は変わると思う」と語った。

と伝えました。

 「小さな命の意味を考える会」は

 犠牲になった友だちのために、つらい中、一生懸命証言してくれた
子どもの言葉は、最後まで信用していただけませんでした。
 一方で、重要な証言について、市教委の先生に問うと「もう忘れた」
と答えるそうです。だから、検証に反映されないことになるのです。
 「忘れた」と答えるのもあり得ない。
 ああそうですかと済ませる検証委員会もあり得ない。
 子供の命よりも守るべきものがあるのでしょうか。

と訴えています。
http://311chiisanainochi.org/?p=254

 そもそも検証委は、文部科学省が主導して設置したものです。
 そして13年9月30日、義家弘介・文科政務官(当時)が佐藤さんはじめ
6人の遺族と面談した際、遺族が提出した意見書を受理したうえで
「議論を尽くさないと検証とはいえない。児童生徒の身体生命の安全を守る
ことが学校における一義的な責任だ。そして文科省には説明責任がある」
と明言したことを、わたしたちは忘れるわけにはいきません。
 
 遺族は同日、
「文科省は専門家を集めたベストの布陣と説明しているが、ではなぜ心理学の
研究者が津波の工学的な解析を担当しているのか。まったく理解できない」
「検証委は『未曽有の大災害だから予見できなかった。仕方がなかった』
という結論に誘導しようとしているとしか思えない」と口々に訴えました。
 その構図に変化がないまま最終報告書が示されようとしていることは、
きわめて遺憾と言わざるを得ません。

 検証委には公費5700万円が投入されています。
 室崎委員長はじめ検証委員には、その重みを踏まえたうえで、
遺族の切実な声に真摯に耳を傾けてほしい、と切に願うものです。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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