兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

スポーツ事故根絶に向けて(その7)

[ 2014/02/01 11:42 ]
 2014年1月31日付読売新聞長野版は、

 松本市の柔道教室で2008年5月、小学6年生だった沢田武蔵さんが
指導者に投げ技をかけられ大けがを負った事故で、業務上過失傷害罪で
強制起訴された元指導者小島武鎮(たけしげ)被告の第8回公判が30日、
長野地裁(伊東顕裁判長)であった。
 被告人質問が行われ、小島被告は「技量や体格に合わせていつも通り投げた。
なぜ事故が起こったのか分からない」と述べた。来月19日の次回公判で
結審する。(中略)
 事故が起こったのは乱取り稽古の時で、沢田さんが小島被告に大内刈りなどの
技を数回かけた。小島被告は沢田さんが「しっかり投げていない」と感じ、手本の
意味で得意技の片襟体落としをかけた。その後、沢田さんが突然倒れたという。
小島被告は「いつもと変わらずに投げた。頭もぶつけていない」と述べた。
(中略)
 小島被告には、被害者参加制度を利用し、沢田さんの両親の代理人を務める
永田恒治弁護士も質問。「加害者となったという意識はあるのか」という質問に、
小島被告は「私の指導中に起きた事故なので、全く加害者でないとは思っては
いない。ただ、私の投げた行為だけが原因なのかは、今でも分からない」と述べた。
 この日は、沢田さんの父・博紀さんへの証人尋問も行われた。博紀さんは
「技量に合わせて投げたのなら、なぜ武蔵が今の姿になったのか。『分からない』
と言うのはあまりにも無責任だ」と述べた。

と伝えています。


 小島被告は検察官役の指定弁護士の質問に対し、「片襟体落としは基本的な
持ち方ではないから子どもたちには教えていない」ことを明らかにしましたが、
「使ってはいけないとは思っていない」との認識を示しました。
 また「試合に負けたとき、げんこつでチーム全員の頭をたたいた」事実を認め
「暴力があたりまえだとは思わない」と述べましたが、「それはよくないことだ
とは思わないのか?」という質問には沈黙したままで、答えませんでした。
 頭をぶつけなくても加速損傷によって脳の架橋静脈が破綻し、急性硬膜下血腫を
発症する可能性があることは「知らなかった。学ぶ機会もなかった」と声を荒げて
強弁し、最新の知見を学ぶことは「大事なことだとは思う」としながらも、自らが
努力を怠ったことについての反省を口にすることはなく、損害賠償請求訴訟の
和解内容についても「覚えていない」と繰り返すなど、きわめて不誠実な対応に
終始しました。

 博紀さんは、和解条項に「武蔵さんに心から謝罪する」とあるにもかかわらず、
武蔵さんの双子の兄が小島被告に「武蔵に償う気はあるのか?」と問いかけた際、
「わからない」と即答したと述べ、
「謝罪の意味がわかっているのか?と憤慨した。武蔵は小島被告によって未来を
奪われた。『知らない、わからない』という無責任な言葉で終わることは許せない」
と語気を強めました。
 そのうえで
「事故が多数起こっているという事実を認識せず、事実を隠蔽しようとする
柔道界の体質が事故の原因の一つ」との認識を示しました。

 永田弁護士は閉廷後、小島被告について
「人のいのちをなんだと思っているのか!まったくひどい」と強い憤りを表しました。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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