兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第三者機関のあり方について(その23)

[ 2014/01/21 19:38 ]
 2014年1月20日付河北新報は

 東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が死亡、行方不明となった
石巻市大川小の津波災害をめぐり、第三者の事故検証委員会は19日、
第9回会合を開き、最終報告書案を提示した。避難に関する教職員の
意思決定が遅れた上、北上川の堤防に近い「三角地帯」を避難先に選んだ
ことが「最大の直接的な要因」と結論付けた。公開の議論は今回が最後で、
検証委は遺族の意見を踏まえて報告書をまとめ、2月中に市教委へ提出する。
 報告書案は、教職員が迅速に意思決定していれば「もっと早い時点で
避難が開始された可能性は否定できない」と指摘。背景の要因として
教職員の危機意識の不足、学校の防災体制の甘さ、行政の情報伝達の
不十分さなどを挙げた。
 避難の経緯や経路などについては、決定に関わった教職員が全員死亡
したとして、明確に示さなかった。(中略)
 検証委の説明に対し、遺族からは「証言の矛盾点や疑問点が少なくない」
「検証作業が甘く、踏み込んで議論されていない」といった意見が相次いだ。
 検証委は今月26日、遺族に対する報告会を開く。室崎益輝委員長は
「最終報告までなお一層議論し、内容を詰めたい」と述べた。

と報じました。

 これについて住友剛・京都精華大准教授は
「なぜ避難に関する教職員の意思決定が遅れたのか?を検証するのが
検証委の役割。所期の目的を果たさず、保護者の疑問に向き合おうとして
いないのだから、保護者のあいだに不信感が高まるのは当然だ」と厳しく
批判しました。

 また11年6月、野球部監督(当時)の暴力的な指導を苦に自殺した
愛知県立刈谷工高2年(同)、山田恭平さんの母・優美子さんは
「わが家の『調査委』と怖いほど似ている。2年経過したため限界があったと
言うが、80名以上いた野球部員のうちたった一人だけしか調査委員会の
聞き取り調査に応じてくれなかったいう事実を『仕方がなかった』で
終わらせようとしている。ほぼ全員の部員が聞き取りに応じたくないという
意思の背景には何があるのか、また、当初部員達が暴力の証言をしてくれた
録音内容は、本人たちの許可を得ていないから採用しないと言われた。
 聞き取りに応じてくれない今、部内の暴力を唯一証明するものであるのに、
明らかな事実を認定しないのはなぜなのか?調査報告書(案)では、そこを
掘り下げていない」としたうえで、
「大川小が特殊な例ではなく、全国で調査委・検証委と称するもので機能した
例は片手で数えられるほどではないだろうか。いったいどれほどの遺族が、
理不尽な調査委によって二次被害を受けていることか。この事実を知ってほしい」
と訴えています。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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