兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

スポーツ事故根絶に向けて(その6)

[ 2013/12/29 06:49 ]
 2013年12月28日付読売新聞長野版「記者ノート」は、柳沼晃太朗記者の
「柔道での事故防ぐ」と題する一文を掲載しています。


 8月1日から長野地裁第一号法廷で始まった柔道事故の強制起訴公判。
スーツ姿の小島武鎮(たけしげ)被告には毎回、強いまなざしが向けられている。
 小学6年の時、小島被告に投げ技をかけられて大けがを負い障害が残った
沢田武蔵さんの両親。そして両親が所属する「全国柔道事故被害者の会」の
事務局長、小林恵子さんだ。
 業務上過失傷害罪で強制起訴された小島被告の公判は今月19日で6回目と
なった。東京から傍聴に訪れる小林さんは「畳の上で起こる出来事に一つの
『線』が引かれる裁判だから。しっかり見守りたい」と話す。
      ◇
 小林さんには、記憶障害などの重い後遺症が残った息子がいる。皿を洗いながら、
料理を作るといった複数の作業はできない。
 9年前だった。当時中学3年だった息子は、柔道部顧問の男性教諭に練習中、
投げ技や絞め技を繰り返しかけられ大けがを負った。
 教諭は、傷害容疑で書類送検された。しかし、横浜地検は、嫌疑が不十分として
不起訴とした。「畳の上で胴着を着て技を使えば、競技と犯罪の線引きは難しい」。
担当検事は小林さんに理由を説明したという。
 検察審査会は不起訴不当としたが、同地検は再び不起訴に。損害賠償を求めた
民事訴訟で、地裁は横浜市と神奈川県に計約8900万円の支払いを命じたが、
教諭の謝罪は今もない。
 息子は今、皿洗いといった単純作業だが、都内の宿泊施設で働く。事故当時は
「将来を奪われた」と思ったが、息子の懸命な姿を見るたび、「指導」と「犯罪」に
きちんと線をひいてほしいと願う。
      ◇
 練習中の事故直後に捜査対象となっても最終的に検察が不起訴とし、公判自体が
開かれないケースのある柔道事故。
 小林さんは「どんな結論でも『こうすれば防げた』という方向性は見えてくるはず」
と今回の公判に注目している。
 「柔道が大好きな子どもたちに、これ以上悲しいことが起きてほしくない。
思いはみんな同じはず」。小林さんはそう強調する。
 年が明けた1月には、小島被告への被告人質問がある。
 あの時、畳の上で何が起きたのか。防ぐ方法はなかったのか。
 柔道事故と向き合う多くの家族ともに、法廷での言葉一つ一つに耳を傾けながら、
答えに近づきたい。


 横浜市立中の柔道部顧問だった男性教諭は、いまも別の市立中で教鞭をとっています。
 小林さんは、この教諭から反省の言葉を聞いていません。
 横浜地裁での審理でも自らを正当化すべく、一方的な主張を繰り返すにとどまりました。
 したがって「また同じことを繰り返すのではないか」との懸念が消えない、といいます。
 事実に向き合い、反省すべきは反省し、改めるべきは改め、謝罪すべきは謝罪する。
 これこそ教師たちが生徒たちに求めていることではないでしょうか。
 であるならば、まずは教師こそが率先垂範すべきです。

 そして反省も謝罪もないのは、石原元秀校長(当時、現・岡山白陵中高校長、兵庫県
上郡町教育委員)以下、龍野高教職員も同様です。
 学校管理下で行われていた部活動の練習中に重大事故が発生したにもかかわらず
調査もせず、再発防止策も策定していません。
 それどころか、事実ではない風説を流布して生徒と保護者の人権を侵害し、
名誉を著しく毀損したことは、到底容認できることではありません。
 神戸地裁(植屋伸一裁判長)が14年1月22日、学校に非があったと認める、
情理を尽くした判決を言い渡すことを切に願うところです。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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