兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

不適切な生徒「指導」について(その3-3)

[ 2013/12/29 06:30 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人、内海千春氏と宮脇勝哉氏は、
「唐津市教育委員会が厳重注意とした以上、懲戒処分は行われないだろう」
との見通しを語り、宮脇氏は「一事不再理の原則が適用されるためだ」
と指摘しています。

 内海氏の長男は兵庫県龍野市(当時、現・たつの市)立小6年生だった
1994年9月、担任教諭(同)から繰り返し暴行を受けた直後に自殺しました。
 宮脇氏の長男は兵庫県川西市立中1年生だった99年7月、ラグビー部顧問
教諭(同)の不適切な指導により、熱中症による多臓器不全で死亡しました。
 しかし龍野市教委と川西市教委が下した処分は、いずれも訓告にすぎません。
 厳重注意も訓告も、地方公務員法に定める懲戒処分には相当しません。

 両事案とも、損害賠償請求訴訟で原告勝訴判決が確定しました。
 しかし、これによって両教諭が懲戒処分を受けたという事実はありません。
 内海氏は
「民事訴訟の結果で懲戒処分の判断が変更になった例を聞いたことがない」
と述べています。

 龍野市の小学校教諭は暴行容疑で書類送検され、罰金10万円の略式命令が
下されましたし、川西市の中学校教諭も業務上過失致死容疑で略式起訴され、
罰金50万円が確定しています。
 すなわち両教諭とも刑事被告人として立件され有罪判決が確定しましたが、
教育職公務員としての経歴において、懲戒記録はありません。

 これらの事実は、鈴木知幸・順天堂大客員教授が2013年12月22日の
「全国柔道事故被害者の会」シンポジウムで
「教委は教師の集団であるから温情が働き、生ぬるい対応に終始しやすい」
と指摘したことを如実に証明するものです。

 なお13年12月27日付佐賀新聞は

 佐賀県唐津市の中学校で2007年、同級生にいたずらしたと疑われ、
教師から執拗な事情聴取を受けたショックで解離性障害になったとして、
当時3年生だった女性と両親が市に慰謝料などを求めた訴訟で、市は26日
までに、発症との因果関係を認め1770万円の支払いを命じた佐賀地裁判決
に対し、控訴を断念する方針を固めた。
 原告も控訴しない方針で、原告側控訴期限の30日に判決が確定する見通し。
 裁判で市は「教師は生徒間のいじめを食い止めるために事情を把握する必要
があった。合理的に行われ、体罰を目的としなかった」と主張していたが、
現在も原告女性には症状が続いており、裁判の長期化を避けるべきと判断した。
 市は1月に臨時議会を開き、賠償金支払いのための議案を提案する。
 原告女性の母親は「いじめを疑われた娘の名誉回復を求めた訴訟であり、
こちらから控訴することはない」と話している。

と報じました。
 佐賀地裁判決が確定します。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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