兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国柔道事故被害者の会、シンポジウムを開催

[ 2013/12/25 07:57 ]
 「全国柔道事故被害者の会」は2013年12月22日、東京都内で
第7回シンポジウム「スポーツ事故とハラスメント」を開催しました。

 09年8月22日、大分県立竹田高剣道部の練習中に熱中症を発症し、
顧問教諭(当時)から繰り返し暴行を受けて死亡した工藤剣太くん(当時17歳)
の母・奈美さん。
 09年7月29日、滋賀県愛荘町立秦荘中柔道部の練習中、顧問教諭(同)
の不適切な指導により急性硬膜下血腫を発症し、8月24日に死亡した
村川康嗣くん(当時12歳)の母・弘美さんが、それぞれの事案について
報告しました。
 お二人は、
「顧問教諭が学校の外で同じことをしていたら、まちがいなく暴行傷害の
現行犯で逮捕されただろう。なぜ学校の中で教師が生徒に対して暴行を
繰り返しても罪に問われないのか」と問題提起しました。

 両事案とも損害賠償請求訴訟は原告勝訴判決が確定していますが、賠償責任を
負うのは学校設置者である大分県と愛荘町であり、元顧問教諭はいずれも
国家賠償法第1条の規定により賠償責任を免れています。
 この問題について、それぞれ福岡高裁と大阪高裁に元顧問個人を相手取って
控訴していることを明らかにしたうえで、
「なぜこんな人間を法で守るのか?なぜこんな人間のために大切な税金が投入
されるのか?明らかに公務員の職務範囲を逸脱するもので、個人として賠償責任
を負わせるべきだ。教師の行動には責任が伴うことを自覚すれば、再発防止に
つながる」と訴えました。

 なお両事案とも検察は起訴を見送りましたが、大分検察審査会は13年7月23日、
不起訴不当と議決しました。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201307-0.html
 村川さんも13年9月19日、大津検察審査会に申し立てました。

 内田良・名古屋大大学院准教授は、長野県上田市内のコンビニエンスストアで
食料品など4品(計906円相当)を盗んだ同県立高教諭に対し、県教育委員会が
13年12月19日付で懲戒免職処分としておきながら、男子バレーボール部員に
体罰を加えた中学校女性教諭には減給1カ月(10分の1)の処分にとどめたこと
に言及し、
「暴力に対する処分があまりにも甘すぎる。教育現場、特にスポーツ指導において
暴力を容認する雰囲気がいまだに残っているのは指導者だけの問題ではない。
 教育界の怠慢はもちろんだが、事態を放置している保護者の責任でもある。
 社会全体の意識改革が急務だ」と警鐘を鳴らしました。

 この問題については、13年12月18日付朝日新聞
「暴力とスポーツ この1年:上」が

 相模原市立相原中柔道部で、指導の委嘱を受けた相武館吉田道場館長の暴力が
明るみに出たのは、子どもの親が9月、全日本柔道連盟に訴えたのがきっかけだった。
 その親は、次々に来るメールにも苦しめられることになった。
 送り主は部員の保護者たちだ。
 「先生と話し合い、納得できなければやめればいいだけ」
 「道場を慕う人々の恨みを一人で負うことになります」
 「子どもを守るって敵を倒すことじゃない。自分で道を切り開けるよう教えること」
 訴え出た親は複雑な心境だ。
 「この親たちの悔しい思いはわかる。でも、子どもが柔道を続けていくのに、
柔道界がすべてを包み隠す体質のままでは困るじゃないですか」(後略)

と伝えていること。
 また13年12月22日付朝日新聞「桜宮高暴力事件1年:上」が

(前略)事件後、市教委幹部は運動部の実態にようやく気づき、頭を抱えた。
 「一番の問題は、顧問への依存体質。顧問が去ると、部が衰退してしまうと
保護者も生徒も信じ込んでいた」
 保護者からは平然と顧問をかばう声が上がり、市へ嘆願書も出た。取材に
「主将は部を代表して怒られて当然。先生を守りたい」と息巻く保護者すらいた。
 学校が実施した緊急アンケートに、暴行の実態を知らないまま、生徒をおとしめる
ような回答をした保護者もいた。
 先月、泣きながら「謝りたい」と母親に電話してきた。
 「事情をよく知らないのに先生を擁護するために大げさに書いた」と告白した。
(後略)

と報じていることが、問題の根深さを示しています。
(この項、つづく)
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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