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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

隠蔽と捏造(その16)

[ 2013/12/05 08:32 ]
 2011年9月1日、鹿児島県出水市立米ノ津中学校2年生の女子生徒(当時)
がいじめを苦に、九州新幹線に飛び込み自殺しました。
 出水市教育委員会は「原因は不明」とし、生徒を対象に実施したアンケートも
開示していません。

 NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの武田さち子理事によると、
1994年10月29日に同中3年生だった男子生徒もいじめを苦に自殺していました。
 このときもアンケートを実施しましたが、結果は開示しませんでした。
 「アンケートには『男子生徒はいじめられていた』と書いた」
という女子生徒の証言があったにもかかわらず、学校側は「いじめは一切なかった」
と一方的に決めつけました。
 校長(当時)は生徒に、
「本当のことを言えば亡くなった生徒の家にも、学校にも大変なことになる」
と箝口令を敷いた、といいます。
 出水市と米ノ津中は、判で押したような隠蔽工作を繰り返しています。

 10年6月、川崎市立中3年だった次男がいじめを苦に自殺した篠原宏明さんによると、
同中でも06年に自殺未遂事件が発生しましたが、学校側は当該学年以外には事実を
話さず、教訓は生かされませんでした。
 篠原さんが当時の校長に詰め寄ると
「風化させたと言われれば、そうなるかもしれません」
と開き直った、ということです。

 これは龍野高校も同様です。
 当ブログでも繰り返し指摘していますが、04年1月16日に1年生男子(当時)が
体育の授業中に亡くなるという重大事故を発生させています。
 このとき真摯に事実に向き合い、事故の全容を解明して実効性ある再発防止策を策定し、
全教職員に徹底を図っていれば07年5月24日、リサさんが部活動中に倒れるという
事故は未然に防止できたのではないでしょうか。

 在校生が死亡し、あるいは重篤な後遺障害に苦しむという事故・事件を発生させたと
いうことは学校にとって最大の痛恨事です。
 事実を隠蔽しない、事実ではないことを捏造しない、記憶を風化させないで教訓として
語り継ぐというのは、被害者と家族に対する最低限の誠意ではないでしょうか。

 しかし当ブログ13年10月12日付記事でもご紹介しましたが、奈良県橿原市教委
教育総務部副部長が遺族に対し
「早く忘れたいので、早く調査を終わらせたい」
と言い放つなど、一片の誠意もみられないのが実情です。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201310-4.html

 こうしたなか、藤原崇能・大分県立竹田高校長が8月22日を同高「健康・安全の日」
と宣言し、語り継ぐ姿勢を示していることは特筆に値します。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201308-4.html

 優れた事例はあります。
 ではなぜ、優れた事例に学ぼうとしないのでしょう?
 なぜ悪しき前例を踏襲しようとするのでしょう?
 それが教育者と呼ばれる人たちにとって、ふさわしい行為でしょうか?
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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