兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第三者機関のあり方について(その18)

[ 2013/12/03 09:54 ]
 当ブログ2013年11月19日付記事の続報です。

 13年11月25日付読売新聞奈良版は

 橿原市で3月、市立中学1年の女子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、
原因を調査する第三者委員会の新委員による初会合が24日、同市役所で開かれた。
 委員会は「広範な調査を行い、スタートの遅れを乗り越えて真相解明と再発防止を
考えたい」としている。
 第三者委は7月に設置されたが、同市の元顧問弁護士が委員になったことに遺族側
が反発したため、市教委は9月に全委員を解任。日本弁護士連合会や関西教育学会
などに推薦を依頼して4人の委員を選び直し、異例の再発足となった。
 非公開で行われた委員会には、女子生徒の両親も初めて出席。
 委員長に京都弁護士会の出口治男弁護士、副委員長には、大津市での男子中学生の
自殺問題を解明する第三者委の委員を務めた松浦善満・和歌山大教授を選出。
 両親や中学校から要望を聞いて資料の提出を受け、今後の作業内容も確認した。
 次回は12月14日の予定。(後略)

と報じました。

 女子生徒の両親は

 娘が13歳という短い人生で自ら幕を閉じなければならなかったその真相を
明らかにしていただき、2度とこのような悲劇が起こらないよう、どうか「娘」の
目線で、そして学校に通う子供たちの目線で、行政や学校の都合を聞きながら
進めるのではなく、亡くなった「娘」と対話して欲しい、「娘」の今は亡き、
声なき声をすくい上げて欲しいと切にお願い申しあげます。
 そして、この問題を忘れるのではなく大人も子供も一緒に考え、これから
未来ある子ども達が健やかに社会へ羽ばたけるよう、今後の提言をして頂きたく、
そのような委員会にしていただく事を、娘に代わりまして、強くお願い申し上げます。

との声明を発表しました。


 そのうえで、新委員会が発足したことで「マイナスがゼロに戻った」とし、
「委員会開催後は毎回、丁寧な説明をいただけると伺っております。遺族の心情に
配慮していただけていると、少し安心しております。
 でも、これだけ大きく声を上げなければ、このようなスタートを切れなかった
ことが問題です。大川小のことも心が痛みます」とコメントしています。

 いずれの遺族も「わが子の身になにがあったのか?教えてほしい」と望んでいるに
すぎませんが、学校も教委もその願いに耳を傾けようとしていません。

 このほか学校事故・事件の被害者家族からは
「おかしいことをおかしいと言い続ける。ただこれだけのことなのに、相手が学校や
教委になると『まだやってるの?』『学校はちゃんとやってくれてるでしょ?』
と言われる」
「一般の人たちは、学校や教委が間違ったことをするはずがないと思い込んでいる。
でも、するはずのない対応をされて苦しんでいるご遺族を何人も目の当たりにした」
という声があがっています。

 したがって公正性・中立性・透明性を担保した第三者委は、被害者と家族にとって
最後のセーフティーネットともいうべきものです。
 しかし石巻市や橿原市でもみられるように、「名ばかり第三者委」が設置され、
行政の言い分にお墨付きを与えるための手段として悪用されるのでは、たまったもの
ではありません。

 NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの武田さち子理事は
「第三者委の流れとして、遺族側が公正中立を求めていることを盾にとって、
遺族推薦も公正中立ではないから排除すべき、という動きができつつあるように
感じている」と強い危機感を表明しています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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