兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

スポーツ事故根絶に向けて(その3)

[ 2013/11/29 20:51 ]
 当ブログ2013年11月15日付記事の続報です。

 13年11月28日付読売新聞長野版は

 松本市の柔道教室で2008年5月、小学6年生だった沢田武蔵さんが
指導者に投げ技をかけられ大けがを負った事故で、業務上過失傷害罪で
強制起訴された元指導者小島武鎮(たけしげ)被告の第5回公判が27日、
長野地裁(深見玲子裁判長)であった。
 全柔連総務副委員長も務めた正木照夫氏が証人出廷し、「小学生に
(変則技の)片襟体落としをかけるのは正しいと思わない。体格や技量に
合わせた配慮が必要」と述べた。
 正木氏は、全日本選手権に10度出場するなどして活躍。現在は和歌山市の
道場で館長を務め、幼稚園児から高校生までを指導する。
 起訴状によると、小島被告は08年5月27日、沢田さんに背負い投げを
指導していた際、沢田さんの技量が未熟で体格にも大きな差があったこと
などに注意を怠り、力を加減することなくいきなり変則技の片襟体落としで
畳に投げつけ大けがを負わせた、とされる。
 正木氏は、片襟体落としは受け身が取りづらい変則技で、けがにつながる
恐れもあることから、「自分の道場では小学生に指導することはない」
と述べた。
 この日の公判では、小島被告が契約していた保険会社が、事故直後に
作製した事故の再現映像が上映された。
 小島被告が沢田さん役の男性に投げ技をかける様子を見た正木氏は
「小学生が相手の場合、この投げ方ではかなり強い衝撃が体にかかったはず」
と指摘。
 そのうえで、「技量や体格に劣る相手を指導する際は力を加減してゆっくり
投げる配慮が必要で、柔道指導者の間では常識」と話した。(後略)

と伝えました。

 事故当時、小島被告は身長180㎝、体重も80㎏超だったのに対し、
沢田さんは146㎝、43㎏にすぎませんでした。

 本件裁判の傍聴を続けている南部さおり・横浜市立大医学部助教によると、
検察官役の指定弁護士は「指導する側とされる側の技量・体力に大きな差がある
のだから、指導者はこれに留意して指導を行うという業務上の注意義務がある」
と主張しています。
 これに対し被告側は、「柔道において、体格の差はさして問題にならない。
したがって指導者には、そうしたことに配慮して指導する義務はない」との
姿勢で一貫している、とのことです。
 南部氏は被告側の主張について、「耳を疑うような、非常識きわまりないもの」
と指摘しています。

 正木氏は尋問において、「指導者は安全配慮義務を負っている。けがをしない、
させないことが正しい柔道だ」と、繰り返し強調しました。
 尋問終了後、沢田さんの母・佳子さんは
「(小島被告が)あんな先生だったら…」
と言って、あとは言葉にならず号泣しました。

 次回公判は12月19日13時30分から長野地裁1号法廷で、事故現場にいた
沢田さんの双子の兄と、脳神経外科医への証人尋問が行われます。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック