兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

スポーツ事故根絶に向けて

[ 2013/11/15 08:31 ]
 当ブログ2013年10月30日付記事の続報です。

 13年11月13日付朝日新聞東京本社版「声」に「スポーツから暴力なくして」
と題する投稿が掲載されています。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311120508.html

 筆者は愛知県在住の90歳男性。
 その一文は、
「兄を部活動で失った弟さんが書いた『スポーツと暴力 生徒は何も言えない』
(10月26日、私の視点)を拝見し、悔しく思いました」
に始まっています。

 スポーツ指導の名を借りた暴力が横行し、結果としていのちが奪われるなど
けっしてあってはならないことです。
 当該事案について、大分検察審査会が「不起訴不当」と議決したことは
当ブログ13年7月25日付記事でも既報のとおりです。
 大分地検が再度精緻な捜査を行うことを切に望むところです。

 こちらは当ブログ13年8月11日付記事の続報です。
 13年11月13日付読売新聞長野版は

 松本市の柔道教室で2008年5月、小学6年生だった沢田武蔵さんが
指導者に投げ技をかけられて大けがを負った事故で、業務上過失傷害罪で
強制起訴された小島武鎮(たけしげ)被告の第4回公判が12日、
長野地裁(深見玲子裁判長)であった。
 脳神経外科医の野地雅人医師の証人尋問が行われ、野地医師は
「(沢田さんが)急性硬膜下血腫を引き起こしたのは、投げられた際に
回転加速度がかかった可能性が高い」と述べた。(中略)

 野地医師は、柔道に関わらずラグビーやボクシングなど相手との接触が
多い競技で、頭部に直接衝撃が加わらなくても、急激に頭の中が揺さぶられる
「回転加速度」がかかると、脳の血管が切れる事例が報告されていると
証言した。
 そのうえで、「(小島被告が)頭部を直接畳に打ち付けたかどうかは
わからない」としながらも、「投げられた際に回転加速度がかかり脳の
血管が切れ、急性硬膜下血腫が発生したとみられる」との見解を示した。
(後略)

と報じています。

 これは長野検察審査会が2度にわたって「起訴相当」と議決したことを
受けて強制起訴されたものです。
 民事裁判は沢田さんの主張を認め、小島被告に損害賠償を命じ終結しました。
 しかし沢田さんが求めているのは金銭面での補償ではありません。
 「なぜ事故が起こったのか」を精緻に検証し、原因を究明することで
「具体的な再発防止策を講じ、同様の事故を起こさせないこと」であり、
だからこそ刑事事件として立件することを望んだのです。

 精緻な調査なくして再発防止はありえません。
 翻って12年12月7日、神戸地裁で行われた証人尋問において
石原元秀・龍野高校長(当時、現・岡山白陵中高校長、兵庫県上郡町教育委員)が
「原因究明が再発防止につながるとは思わない」
と言い切ったことが、いかに空疎で無責任で残酷で教育者としてあるまじきものか。
 皆さんにもご理解いただけると思います。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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