兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第三者機関のあり方について(その13)

[ 2013/10/12 08:41 ]
 奈良県橿原市教委が従来の方針を転換し、第三者委の設置運営について
遺族の要望を聞きいれたことは、当ブログ13年9月21日付記事でも
お伝えしたとおりです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201309-3.html

 これは亡くなった同市立中1年生女子の母親が13年8月26日、
下村博文・文部科学相に陳情書を提出し、
「調査委員会が不祥事隠蔽の第三の手法であってはなりません。
『公正・中立及び透明性』が担保される、第三者調査委員会の設置を、
私は訴え続けます」と、決意を伝えたことが結実したものといえます。

 住友氏は、
「大切なのは調査に対する遺族側と学校・教委側の考えをできる限り一致
させること」と指摘しています。
 しかし橿原市教委は13年9月17日、「年内をめどに調査を終えたい」
との意向を表明しました(13年9月18日付読売新聞奈良版)。
 これには、わずか3カ月余で新たな委員の選任から調査の実施、
報告書のとりまとめができるのか、という疑問が残りました。
 あまりにも拙速としか思えないものであり、母親も
「100%納得しているわけではない」と懸念を表明していました。
 今般、その懸念の背景が明らかになりました。

 13年9月13日の面談で、市教委教育総務部副部長が遺族に対し
「早く忘れたいので、早く調査を終わらせたい」
と言い放ったというのです。

 中学生が、学校生活におけるいじめを苦にして自らいのちを絶つ状況にまで
追い詰められていた、という事実があります。
 学校関係者にとって最大の痛恨事であり、けっして忘れてはならないことです。
 しかし市教委副部長という要職にありながら、遺族の神経を逆なでするような
発言をしたこと。
 これを聞いていながら注意もせず、遺族に謝罪することもなかった
吉本重男・橿原市教育長の姿勢にも、大いに疑問があると言わざるを得ません。
 吉本氏の発言に下村文科相が不快感を表明したことがありましたが、
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201307-8.html
吉本氏はまったく反省などしていない、のではないでしょうか。

 生徒たちは、13年5月に実施されたアンケートでも
「何があったのか知りたい」
「学校は人一人死なないと対策を取らないんですか」
と記載するなど、学校側の対応に不信感を募らせていました。
 しかし市教委幹部の言動からは、亡くなった生徒の思い、子どもを亡くした
保護者の思い、友だちを失った生徒たちの思いに寄り添い、誠実に対応しようと
する姿勢をうかがうことはできません。

 母親は、第三者委の果たすべき役割について
「事実関係を調査し、調査結果を説明すること。このプロセスを通じて
人権と名誉の回復を図ることが遺族にとって最重要」だと述べています。
 この期待が裏切られることがないことを、切に祈るものです。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック