兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

剣太の会in東京

[ 2013/09/10 06:35 ]
 2013年9月8日付大分合同新聞は

 2009年8月、竹田高校剣道部の部活動中に熱射病で倒れて死亡した
工藤剣太君=当時(17)=の両親らでつくる「剣太の会」は7日、
県外では初めて東京都内で会合を開催。専門家を交え、学校での事故に
ついて考えた。
 約50人が参加。同じ部に所属していた弟の風音(かざと)さんが
事故当日の様子を説明。「その場にいたのだから、止めていれば兄は
死ななかったと何度も自分を恨んだ。『キャプテンやけん頑張るけん』と
言ったのが最期の言葉。最後の最後まで闘った兄をすごいと思う」
と心情を吐露した。
 内田良・名古屋大大学院准教授(教育社会学)は「事故は熱中症だけの
問題ではない。背後にはスポーツ科学とは逆の、暴力的指導や根性論が
ある」と指摘。
 行き過ぎた生徒指導により自殺した子どもの遺族らでつくる
「『指導死』親の会」の大貫隆志代表世話人(東京都)は「教育現場には
さまざまな形で暴力が内在する」として▽学校で起きていることを常に
見守る▽教育行為の可視化を求めていく―と説明した。

と伝えました。

 内田氏は、指導者が自身の経験則にのみ依拠して指導することの
危険性に言及し、
「科学的知見はアップデートされるが、経験則はアップデートされない。
 竹田高剣道部顧問だったSは7段、副顧問だったWは5段だが、
彼らの段位が指導力として生かされることはなかった」
と指摘しました。
 そのうえで、独立行政法人・日本スポーツ振興センターが発行した
『学校の管理下の死亡・障害事例の問題点』平成24年度版には
「熱中症を発症したとの記載はあるが、ではなぜ熱中症を発症するに至った
のか、という考察がない。その背後にあった暴力を見えなくしている」
と批判しました。

 大貫氏は、「指導」そのものは善意に基づくものだとしながら、
「善意によるのだから指導メソッドはすべて容認されるべきで、指導者は
無謬だという錯覚に陥っている。その典型が『愛のムチ』論であり、
教育の手段として正当化されてしまっている」
と述べました。
 教師が部活動を「小さな王国」とし、容易に絶対権力者として君臨できる
ことが、客観的で建設的な批判を封じる環境を生み出していると指摘し
「校外で行われれば犯罪とみなされる行為は、校内で行われても犯罪、と
社会全体として認識しなければ、暴力の根絶にはつながらない」
と警鐘を鳴らしました。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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