兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

文科省への陳情について(その2)

[ 2013/08/29 16:03 ]
 新潟県立高田高3年男子が亡くなったのは12年7月31日です。
 父親は、約1年たった13年7月5日になって、ようやく県教委から
調査検証委員会の設置案について説明を受けましたが、県教委が検証委
の目的について「学校が作成した事故報告書の記載内容を検証する」と
位置づけるにとどまり、「事実究明と再発防止を目的とするものではない」
ことに強い失望感を表明しました。
 
 さらに「委員は県教委が選任し、遺族の推薦は認めない」とするなど、
「遺族の要望は一切拒否するという姿勢に終始している」と厳しく批判
しました。
 13年7月25日には泉田裕彦・新潟県知事に陳情書を提出しましたが、
回答が得られないため13年8月26日、下村博文・文科相に

1)公正性・中立性の担保される、新潟県教育委員会から独立した
第三者調査委員会の早期設置を求めます。
2)委員選定の透明性・公正性を担保するために、委員の半数を
遺族側の推薦する有識者とすることを求めます。
3)委員には、生徒の自殺の原因究明と再発防止に繋がるための、
十分な調査権限等を付与することを求めます。
4)第三者調査委員会の設置にあたり、遺族側と協議の上、設置要綱を
定めることを求めます。
5)調査の経過及び結果が、遺族等関係者に公開されることを求めます。

という要望書を提出しました。

 東広島市立中2年男子の父親は文科省生徒指導室長らに対し、教師が
「指導」の名を借りて不適切な言動を繰り返し、生徒にきわめて深刻な
精神的ダメージを与えることが衝動的な自死、すなわち「指導死」を招く
可能性があるということを認識してほしいとし、この事実を直視したうえで
「生徒の人格を尊重し個性の伸長を図る」という同省の生徒指導方針を
現場に徹底すべく、指導するよう求めました。
 そのうえで、指導死が発生した際、
「本来は調査対象となるべき教師が調査を行うということは、論理的に
矛盾があり、中立性・公正性に大いに疑義がある」と指摘し、
「教委から独立し、中立性・公正性・透明性を担保した第三者調査委の
設置を義務化してほしい」
と強く要望しました。

 大津市立中2年男子の父親は、5件の自殺事案が発生した時期も地域も
バラバラだが、学校と教委の隠蔽体質は驚くほど共通している、と指摘
したうえで
「わたしたちが望むのは再発防止に尽きる。全容を解明し原因を究明して
再発防止策の策定に資することで、子どもが生きていたあかしを残したい、
という親の思いを受け止めてほしい」と述べました。

 いじめも指導死もスポーツ事故も、すべて学校管理下で発生している
という現実があります。
 こうした事実から目をそむけ、責任回避を至上命題として
「なかったことにしてしまおう」という学校と教委の対応が、
いかに被害者と家族を傷つけているか。
 皆さんにも、ぜひご理解いただきたいと思います。

 下村文科相は13年8月27日の記者会見で、上記陳情について
「教育委員会が、当事者としての意識に欠ける対応をしている事例として、
遺族から指摘があったものと理解している。現場の声に謙虚に耳を傾け、
遺族の思いを受け止めて対応するよう指導していく」
と述べました。

(この項、つづく)
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック