兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第三者機関のあり方について(その10)

[ 2013/07/24 20:19 ]
 2013年7月23日付京都新聞は

 京都市左京区の養徳小プールで昨夏、1年浅田羽菜(はな)さん
=当時(6)=が死亡した事故で、市教育委員会は22日、事故原因を
再調査する学識者らの第三者調査委員会の初会合を27日に開くと
発表した。発生から30日で1年となり、事故原因にどこまで迫れるか
が焦点となる。
 調査委設置は、事故原因究明を求める遺族が要望していた。
 市教委は水位や監視体制が一因となった可能性を指摘する検証結果
をまとめたが、原因究明に至らなかった。
 再調査は、学校と市教委による児童、教員への聞き取り結果を分析、
児童らへの再度の聞き取りも検討する。
 委員は7人で、市教委と遺族で人選し、共同で就任を要請した。
 弁護士や医師に加え、NPO法人・日本プール安全管理振興協会
(横浜市)の北條龍治理事長ら学校の事故やプールの安全管理の
専門家で構成する。
 再調査は、直接の原因のほか、事故後の救護措置▽学校、市教委の
事故調査▽再発防止策-のそれぞれの観点から行う。
 27日の初会合で遺族が委員に対し、原因究明に向けた心情を述べる
という。
 その他の委員は次の皆さん。
 安保千秋(弁護士)、石田達也(弁護士)、内田良(名古屋大准教授)、
長村吉朗(医師)、松井敦典(鳴門教育大准教授)、山中龍宏(医師)

と伝えています。

 この記事のポイントは、京都市教委と遺族の双方が合意したうえで、
第三者委のメンバーを人選し委嘱した、ということです。

 また共同通信は13年7月23日付で

 名古屋市立明豊中2年の男子生徒(13)が「いろんな人から死ねと
言われた」と書き残し自殺した問題で、同市は23日、真相究明のため
設置する第三者による検証委員会のメンバー6人を発表した。
 約19年前、いじめを苦にした自殺で息子を亡くした大河内祥晴さんや
有識者らで構成し、7月中にも初会合を開く。
 メンバーは、大河内さんと、蔭山英順日本福祉大教授、愛知県清須市立
新川小学校の元校長川本健仔氏、窪田由紀名古屋大大学院教授、
古井景愛知淑徳大教授、山田万里子弁護士。
 検証委は、河村たかし市長が「組織は事実を隠蔽する」として、
市教委とは別の調査機関として設置すると決めた。

という記事を配信しました。

 京都市も名古屋市も事実に向き合い、原因を究明するプロセスを経て
実効性ある再発防止策を策定する、という目的を達成するために第三者委
を設置したという点で一致しています。

 これらは下村博文・文部科学相が13年7月9日、
「奈良県教委を通じ橿原市教委に、ご遺族の心情に寄り添いながら調査を
進めるよう指導していきたい。客観的な第三者による検証を行う姿勢を
地方自治体にとってもらうことは、信頼性の上からも必要」と強調し、
学校が実施したアンケートの情報開示を拒否していることにも、
「隠すことがないようにすべきだと思う。地方自治体は遺族の心情を
おもんぱかった対応をすべきだ」と述べたことに合致するものです。

 すなわち京都市も名古屋市も、文科相の発言を橿原市に関するものと
限定せず、すべての自治体に敷衍すべきもの、ととらえているということです。

 翻って兵庫県教委の対応に注目すれば。
 龍野高テニス部の練習中に発生した事故について調査しようとせず、
県民の負託に応えるという意識に欠けていると言わざるを得ません。

 兵庫県はなぜ京都市や名古屋市、大津市や川崎市に学ぼうとしない
のでしょう?
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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