兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

兵庫県、「事故調査委は設置しない」と再回答

[ 2013/07/09 09:37 ]
 当ブログ2013年6月4日付記事、「進行協議(その3)」
の続報です。

 13年5月28日に「異議申立書」を井戸敏三・兵庫県知事に提出し、
龍野高校テニス部事故調査委員会の設置を再度要望しました。
 これに対し兵庫県は、平成25年6月28日付文書で
「事故調査委は設置しない」
と回答しました。

 このなかで
「損害賠償請求訴訟における鑑定の申し出については、補助参加人から
専門医の意見書(平成25年1月18日付)等が提出されたことや、裁判所
における鑑定採用についての審理の経過を踏まえ、取り下げたものです」
(中略)
「調査委員会を設置するのではなく、訴訟審理を通じて原因究明が
図られるものと考えておりますので、ご理解いただきますようお願い
いたします」(後略)
と記していますが、まったく的外れなもの、と言わざるを得ません。

 07年5月24日。
 龍野高テニス部の練習中にリサさんが倒れたことについて、ご両親は
石原元秀校長(当時、現・岡山白陵中高校長、兵庫県上郡町教育委員)に
「なぜ事故が発生したのか?」
「いつ、だれが、なにをしていたら事故は未然に防止できたのか?」
と問いかけ
「事故を教訓に、再発防止策を講じてほしい」
と要望しましたが、石原氏は調査も説明もしていません。
 兵庫県教育委員会が石原氏に適切に対応するよう指導した形跡もありません。

 審理の過程において
「テスト明けで11日ぶりの部活動だったが、顧問のM教諭(当時、
現・姫路南高教諭)は当日の暑さや生徒たちの体調に配慮することなく、
3時間超に及ぶ練習を課した」
「M教諭は当日、出張予定があることを1カ月前には把握していたが、
副顧問教諭に伝達しなかった。その結果、冒頭30分を除き
教諭はだれも練習に立ち会っていなかった」
「学校敷地外で、約1㎞の距離にある市営コートで練習するよう指示した
のは石原氏にほかならない。にもかかわらず生徒たちに緊急時の対応に
関する指導を行わなかった。携帯電話の携行も禁止していた」
ことが明らかになっています。

 これに対して兵庫県と石原氏は、なんの根拠も示さないまま
「練習内容は適切なものだった」
「もう高校生なのだから十分に対応できる」
と反論し、無責任かつ不誠実な対応に終始しています。

 石原氏は12年12月7日、神戸地裁で行われた尋問に際し、
「原因究明はできない。原因究明が再発防止につながるとは思わない」
という自説を展開し、
「調査結果を保護者に報告する義務はない」
とまで言い切りました。
 すなわち兵庫県と石原氏は責任回避に汲々とするばかりで、
「訴訟審理を通じて原因究明」を図る考えなどない、のです。

 学校管理下で発生した事故であるにもかかわらず、学校設置者である
兵庫県は6年以上もの長きにわたって調査もしないまま放置し、
実効性ある再発防止策を策定し、その運用の徹底を図るというプロセスに
着手してません。
 全国各地の6067人もの方々が、これらを由々しき問題と認識し、
龍野高と兵庫県の一連の対応に疑問を呈しています。
 そして医学論争は審理のごく一部にすぎないこと、裁判と真相究明を
混同すべきでないことは異議申立書にも明記しました。
 しかし兵庫県は、こうした問いかけに向き合おうとせず、問題の本質を
すり替えていると指摘せざるを得ません。

 ご両親は、兵庫県の姿勢に失望し
「なぜ事故を検証しないのでしょう?
 なぜ不幸な事故を二度と起こすまいと思わないのでしょう?
 なぜ人の命よりも保身に傾注するのでしょう?」
と悲痛な声を上げています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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