兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

札幌地裁、指導死の因果関係は認定せず(その2)

[ 2013/06/06 07:25 ]
 教師は教室を小さな王国とし、絶対権力者として君臨することが可能です。
 今野彩花さんの担任教諭は忘れ物をした児童に対して執拗に叱責し、
強い恐怖感を植えつけていました。
 だから彩花さんは毎日、すべての教科書を持って登校していました。
 そんな日常が続くことが、子どもたちにとってどれほどの心理的圧迫要因
になるでしょう?

 「指導死」親の会の代表世話人・大貫隆志氏は、札幌地裁判決について
「指導とは、目的と手段と結果が妥当なものであって、初めて指導といえる」
としたうえで、
「教育的効果が期待できる指導であったなら、子どもが死ぬわけがない。
遺族はどこに、だれに救済を求めたらいいのか」
と強い憤りをあらわしました。

 NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの武田さち子理事は
「大人だってパワーハラスメントの結果、うつ病を発症することは珍しくない。
子どもが学校を嫌いになるような、ましてや人生に絶望するようなやり方が
正当な指導であるわけがない」
と厳しく批判しています。

 住友剛・京都精華大学准教授は、
「わたしたち教育学の研究者は、『子どもの視点で指導を考える』機会を
教員志望の学生や現職教員に提示できていただろうか?教員の指導の
あり方によって子どもが亡くなるという現実に、正面から向き合って
きただろうか?わたしたちこそが問われているのだ、と痛感している」
と述べました。

 唯一の救いは、学校側の調査報告義務違反を明確に認定したことです。
 大津市の第三者調査委員会(委員長・横山巌弁護士)は13年1月31日、
越直美市長に提出した報告書で、
「自死するに至った具体的な事実を知ることは、家族にとって譲ることの
できない権利なのである。学校・教育委員会は可能な限り事実を提示
しなければならない」
と指摘しています。
 札幌地裁判決は、保護者の知る権利については明確に認めました。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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