兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

全国学校事故・事件を語る会シンポジウム

[ 2013/06/04 06:54 ]
 全国学校事故・事件を語る会は2013年6月2日、神戸市でシンポジウム
「第三者委員会のあるべき姿を問う」を開催しました。
 全国各地から約120人、1日の交流会と合わせれば2日間で延べ200人が
参加する盛会になりました。
 参加者が多いということは学校関連で発生している事故・事件が多いという
ことの証左ですが、しかし学校や教委の圧力に屈しないという姿勢を示している
ことでもあります。
 また弁護士や研究者のほか、多くの報道陣が取材に詰めかけたという事実は、
この問題に対する関心の高さを示すものでもあります。

 同会の代表世話人・内海千春氏は「第三者委員会が危ない!」と題して
基調提案を行いました。
 内海氏は「第三者委は事故・事件の真相を究明するための手段に過ぎない」
と指摘し、第三者委を設置する場合には
「目的と条件を明確化する必要があり、報告書の記載内容をいかに評価するか
という視点が不可欠」
だと述べました。
 そのうえで群馬県桐生市、鹿児島県出水市など、第三者委を設置しながら
委員の氏名も公表せず、生徒を対象に実施したアンケートも開示しないなど
学校や教委の主張にお墨付きを与えるものにすぎなかった事案を例示し、
「再発防止という目的に資するものではなく、学校関係者の責任を回避する
ものに堕してしまっている」
との危機感を表明しました。

 1999年7月、当時中1の長男をラグビー部の練習中に熱射病による
多臓器不全で亡くした宮脇啓子さんは、
「保護者は『どうしてこんなことに?』と事故が発生するに至った機序について
知りたいと思うが、学校は『これからどうしよう』と事態の収拾と沈静化に
全力をあげている。まったく話がかみ合わない」
と述べました。
 宮脇さんは、学校関係者が風説を流布したことにともなう誹謗中傷に見舞われ、
周囲からも孤立させられました。
 そんななか、兵庫県川西市の子どもの人権オンブズパーソンに申し立てた結果、
「オンブズパーソンが顧問教諭の不適切な指導を立証する『勧告および意見表明』を
公表してくれたことで、顔を上げて生きられるようになった」
と、オンブズパーソン制度の実績を高く評価し、
「これが特定の地域の特別な事例にとどまってはいけない。全国に広めてほしい。
事実解明のない再発防止などありえない。息子のいのちを無駄にしないためにも、
二度と事故を繰り返さないでほしい」
と訴えました。

 内田良・名古屋大学大学院准教授は、
「スクールカウンセラーが、『スクールのためのカウンセラー』になってしまっている
例があまりにも多い。生徒たちの心理的負担を軽減するという名目で、
保護者を学校から遮断するためのツールにされてしまっている」
と批判しました。

 野口善國弁護士(元・兵庫県弁護士会子どもの権利委員長)は、
「第三者委は、被害者の権利を回復し人権を擁護すべきものであって、人権侵害を防ぐ
という視点に立って設置運営すべきものだ。公正性を担保することが不可欠で、
弁護士会としても全国ネットワークを構築することが必要だと痛感している」
と述べました。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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