兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

兵庫県に事故調査委員会設置をあらためて要望します!

[ 2013/05/25 02:58 ]
 2013年5月24日付朝日新聞社説は

 学校で運動中に子どもが亡くなるという、痛ましい事故が後を絶たない。
 文部科学省の有識者会議は昨年7月、授業や部活動中の事故で
死亡した児童・生徒が98~09年度で計470人にのぼる、と報告した。
 重い障害が残った子も120人いる。(中略)

 過去の事故から教訓を引き出す営みも有効だろう。名古屋市の取り組みが
参考になる。
 高校の柔道部で2年前に生徒が死亡した事故で、市教委は医師や弁護士、
柔道指導者らでつくる中立、公正な第三者委員会に原因究明を委ねた。
 第三者委は学校や遺族への聞き取りに加え、診療記録も精査して、
昨年5月に提言をまとめた。
 最大のポイントは、事故ごとに第三者委が原因、背景をきちんと調べ、
その結果を行政や学校が共有して、事故防止に役立てていくことだ。
そうした取り組みを法制化で定着させるよう促した。
 すぐに法制化が実現しなくても、名古屋市にならい、自治体が進んで
第三者委を設置して、教訓や反省を教育現場に生かしていくことは
可能だろう。
 安心して楽しいスポーツに打ち込める。そんな学校づくりに向けて、
できることはたくさんあるはずだ。

と指摘しています。

 まったくそのとおりで、なぜ兵庫県が先進的な事例に学ぼうとしないのか?
不思議でなりません。

 07年5月24日、龍野高校女子テニス部の練習中にリサさんが倒れ、
心肺一時停止による低酸素脳症を発症し、遷延性意識障害という重篤な
後遺障害が残るという重大事故が発生してから6年が経ちました。
 ご両親は
「16歳という青春まっただ中で事故に遭い、だれよりも辛く悲しい思いを
しているのはリサ本人です。歩みは遅くとも、わたしたちはけっして
回復をあきらめません。多くの皆さんの支援を糧にして、苦難を乗り越えて
いこうと思っています」
と気丈に語ってはいますが、その胸中は察するに余りあります。

 龍野高では04年1月、1年生の男子生徒(当時)が体育の授業中に
死亡するという、きわめて重大な事故が発生しています。
 授業中に生徒が亡くなるという、学校にとっての最大の痛恨事を
発生させたにもかかわらず、「第三者委が原因、背景をきちんと調べ、
その結果を行政や学校が共有して、事故防止に役立てていく」
プロセスを実行していません。
 龍野高と兵庫県に、「過去の事故から教訓を引き出す」姿勢がみられず、
「教訓や反省を教育現場に生かして」いこうとしていないのは、
きわめて遺憾なことです。

 わたしたちは12年11月、井戸敏三・兵庫県知事に事故調査委員会
設置要望書を提出しましたが、井戸知事はこれに応えようとしていません。
 しかし当ブログ13年4月17日付記事でも指摘しましたが、
第三者委を設置しないとする根拠は、兵庫県が自ら消去しました。
 したがって、早急に第三者委を設置すべく方針転換することが道理に
かなったものですが、そのような動きは今日に至るまでみられません。
 井戸知事の姿勢には大いに疑問があり、県民の身体生命の安全を守り、
県民の権利を守る、という首長として最優先すべき責務を果たそうと
していない、と判断せざるを得ません。

 ここにあらためて中立性・公正性・透明性を担保した第三者調査委員会の
設置を要望します。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック