兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

松本市の柔道事故、元指導者を強制起訴

[ 2013/05/23 04:36 ]
 2013年5月21日付朝日新聞東京本社版夕刊は

 長野県松本市の柔道教室で2008年、当時小学6年の
沢田武蔵さん(16)を投げ、急性硬膜下血腫と脳挫傷を発症
させたとして、検察官役の指定弁護士は21日、元指導者で
柔道整復師の男性(40)を業務上過失傷害の罪で、在宅のまま
長野地裁に強制起訴した。(中略)

 男性は同罪で書類送検されたが、長野地検は「予見可能性を
問うのは難しく、過失責任は問えない」などとして2度にわたり、
不起訴処分(嫌疑不十分)とした。
 だが、両親から申し立てを受けた検察審査会は、男性の職業が
柔道整復師だったことから、子どもの脳は、揺さぶられて硬膜下
血腫を起こしやすいことを知り得たなどと指摘。昨年7月と
今年3月の2回続けて、起訴すべきだと議決した。(後略)

と報じています。

 武蔵くんには重い全身まひと意識障害が残っており、現在は
療育施設で暮らし、医師や言語聴覚士らとリハビリに励む毎日を
過ごしています。
 家族の元に戻れるのは週末だけです。

 武蔵くんの母、佳子さんは
「元指導者を厳しく処罰してほしい、と思って起訴を求めた
わけではない」
とし、それは
「二度と同様の事故を起こしてほしくない、もうだれにも
わたしたちのような苦しみを味わってほしくないという思いからだ」
と述べました。
 そして
「柔道の技術の高さと、指導者としての力量は別のもの。
 事故の原因や、どうしたら防げるかをはっきりさせずに、
安全対策を考えることはできない」
と訴えています。

 南部さおり・横浜市立大学医学部助教は
「事故が起こって幸せになる人は、だれもいない」
と指摘し、内田良・名古屋大学大学院准教授は
「事故情報を公表・集約・分析するなかで、解決策は見出しうる」
と述べています。
 南部氏と内田氏の見解は、あたりまえのことです。
 しかしあたりまえのことを、あたりまえに行ってこなかったから、
事故が繰り返されているのです。
 これはもちろん、柔道に限ったことではありません。
 すべてのスポーツは危険と隣り合わせであり、指導者には
事故を未然に防止するため万全の措置を講じることが求められます。

 武蔵くんの父、博紀さんは
「真相究明と再発防止に向けて裁判で判断してほしい。元指導者には
真摯に対応してもらいたい」
と訴えています。
 この痛切な声に、すべての関係者が真剣に耳を傾けてほしい、
と切に願うところです。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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